美学と現実

近しい関係の人から、相次いで引退時期/方法の相談を受ける。いずれの方も、「現役として活動できるうちに退きたい」という美学と、「引退後の生活が成り立つか」という不安との間で葛藤があるようだ。後継者(候補)のいる方は「どうすればスムーズに引き継げるか」を悩み、後継者を作らなかった(できなかった)方は「どうやってうまく精算するか」を考え込んでしまっている。皆さんのお話をうかがいながら、自分の“引退”についても考えさせられた。