サマータイム(佐藤多佳子):新潮文庫

サマータイム (新潮文庫)
同名のスタンダードナンバーが印象的な役割を果たす、連作短編集。日だまりの匂いも、雨の雰囲気も、感じられる好著だと感じた。最近の気分には、こういう「何も起きない」小説があっているようだ。久しぶりに『茶と黒の幻想(恩田陸)』を再読してみようかな。