発達障害に気づかない大人たち(星野仁彦):祥伝社新書

発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)
人間の疾患などについて書かれた本、特に心の問題を扱った本を読むときは、「占い」のつもりで読むようにしている。文中に書かれている諸症状や兆候などのいくつかに「思い当たる節がある」ように感じてしまうからだ。素人が「あ、これもあるよね」「こっちも当てはまるよね」などと無邪気に納得して、「だからあの人も○○傾向」なんて判断や分類(レッテル貼り)をしてしまう……ということは、避けねばなるまい。世にあまたある占いの書籍や記事と同様に、「へえ」くらいで済ませておくようにしないと、危ないんじゃないかと思ってる。
もちろん、だからといって書籍自体の価値が低いわけではない。いろいろなことを知っておくことには意味があるし、専門家による論考は傾聴に値する。


まぁ、いつものごとく「信じて疑え」ってこと。