ご説明

それなりに長いこと生きていると、大切な決断を下さなくちゃいけないことがある。今日がその日。ニョーボと朝から出向いて、手続きに行ってきた。いくつかある選択肢の中からどれを選ぶのかは、前もって二人で話して決めていたので、悩むことはない。こういうときは、サッと行って、スパッと手続きを終わらせて、早くプレッシャーから解放されたい。


でも、そうは簡単にことが運ばないんだな、これが。たぶん、業法で定められているんだろう。決断を文書の形にする(契約書に自署押印をする)前に、「重要事項説明」が始まった。コレ、苦手だ。


説明する方は、正式な手続き上の定めに則ってやっているんだと思う。でも、長いし、聞いてるだけじゃ要領つかめないんだよね。それより、契約書自体をよく読む時間をもらって、その上で質疑応答の時間を長く取ってくれた方がありがたいんだよなぁ。
今回も、よく聞く「ご説明させて頂きます」型のヤツで、「聞いたら納得してハンコ押せよ」という圧力がすごい。話してる方も力が入ってるのか、どんどん声が大きく、早口になっていく。他人の空回り(あるいは自家発電のヒートアップ)は、こちらの気持ちに余裕があるときは見ていて興味深い。でも、こういうときは自分も“非日常”的な心持ちだから、聞いていて辛かった。


ゲームのルール説明とか、仕事のプレゼンとか、そういう場面では“これはやっちゃダメ”と言われていることなんだよなぁ……と思いながら聞くようにしたら、少し冷静さを取り戻せた。頑張って最後まで聞いたよ、うん。