代わりに得たもの

『2006 Pro Football Refister』という本がある。毎年、アメリカで発行されているもので、NFLのプレイヤー(その年のファイナルロスターに残った人が中心)について解説している本だ。掲載されているのは、生年月日、出身大学、出身地などのパーソナルデータと、NFL加入後の成績などである。
この本にはまた、選手の来歴(最初に入ったチームや移籍の歴史など)についても紹介している。たとえば、私が好きなプレイヤーの一人、Sayne Grahamについては次のように書いてある。「Signed as non-drafted free agent by Tampa Bay Buccaneers(April 28,2003). ...Released by Buccaneers(August 22,2003). ...Re-signed by Buccaneers to practice squad(September 5,2005). ...(以下略)」。そして、トレードで加入した選手に関しては、「誰」あるいは「何(ドラフト権など)」が交換条件だったのかも記載されている。
さて、先日、この本でEli(sha) Manningの項を調べてみた。ご存じの方もいると思うが、彼は2004年のドラフトで、SanDiego Chargersに全体1位指名された。しかし、まぁ、いろいろあって、数十分後にNew York Giantsにトレードされている。このトレードで、New York GiantsからSanDiego Chargersに渡ったのは

  • QB、Phillip Rivers(Giantsが全体4位で指名していた選手)
  • 2004年度のドラフト3巡指名権(Chargersは、K、Nate Kaedingを指名)
  • 2005年度のドラフト1巡指名権(Chargersは、LB、Shawne Merrimanを指名)
  • 2005年度のドラフト5巡指名権(Chargersは、Saint Louis Ramsに対してこの指名権を譲渡)

の4つだ。ちなみに、2005年度のドラフト5巡で、ChargersはRBのMichael Turner(http://www.nfl.com/players/playerpage/493097 を参照)を指名している。
GiantsにEliを譲り渡したChargersは、今年のプロボウラー3人を獲得した(http://www.nfl.com/probowl/afc_roster を参照のこと)。対するEliは、未だにプロボウラーに選ばれたことはない。それでもEli指名が正解だったと、Giantsファンとしては思いたい。