笑う怪獣 ミステリ劇場(西澤保彦):新潮文庫

笑う怪獣 ミステリ劇場 (新潮文庫)
以前から表紙のイラスト(喜国雅彦)が気になっていたが、なかなか購入するきっかけがつかめずにいた。今日は、腰痛治療の待ち時間が2時間ほどあったので、その時間に読み切るだろうという考えで購入。
同じ著者の別作品はいくつか読んでいたものの、実はあまり好みに合うものではなかった。本格ミステリの骨格と、非現実的な設定の組み合わせが、どうもピンとこなかったからだ。しかし、この作品は違った。本格ミステリの部分は抑えてあり、非現実的な設定を楽しめるようになっていたからだ。待ち時間の時間つぶしのつもりが、熱心に読んでしまう。90分ほどか。面白かったせいで、あと30分の待ち時間が残ってしまったのが残念だ(そりゃ、自分のせいだって)。