サーキットと公道、ゲームと現実

自分の考えていること、こうしたいと思う方向を、人に伝えて動いてもらうのは難しい。


サーキットでの走行やレースのように、誰もが同じ目的とルールを共有している状態なら、話は簡単。公道がサーキットよりも(ある意味で)危険なように、現実のプロジェクトもゲームと違ってうまくいかないことの方が多い。たとえば、一つのルールを説明するにも、そう決めた背景、理由、適用範囲や方法を伝える必要がある。これ、サーキットやゲーム会に集まる人に説明するときには、ほぼ不要なこと。参加者相互が、同じ“地平”に立つこと前提に、こうした集いは成り立っているからだ。


現実の場合、各自の目的や目標は違っていることの方が多い。そのため、一つのルールを決めるにも、多大な時間がかかってしまう。ゲームのルール説明、サーキットでの諸注意を話すのに比べて、何倍ものエネルギーが必要だ。


とは言え、投げ出すわけにはいかない。7月からの仕事は、こうした「相互理解、協力」を生み出すことが中心になるポジションだからだ。頑張れ、自分。