分厚いルールが好き

最近、このブログでは、いわゆるドイツゲームではなくウォーゲーム/シミュレーションの話題が多くなっている。ドイツゲームがつまらなくなったわけではない。何となく「分厚いルールブック」を読みたくて、というのが大きな理由だ。
ドイツゲームの良さは、(ウォーゲーム/シミュレーションと比べて)ルールがシンプルなところにある。プレイヤーごと、担当する陣営ごと、ゲームの局面ごとの特別ルールは少ない。枝葉の部分を省略し、システムの根幹を見通しよくプレイヤーに提供している。そのため、プレイヤーは「個々のルールをいかに適用・運用するか」を競うのではなく、純粋にプレイの巧拙を競える……と思っている。
ただ、「ルールブック自体の読み応え」という点では、ウォーゲーム/シミュレーションの方が上だ。各種の特別ルールで、デザイナーが何を表現したいのか。どんなことをプレイヤーに要求しているのか、その「謎かけ」を読み取っていくのは、ある意味で物語を読むことに似ている気がする。
長編小説ばかりは飽きてしまうように、短編小説ばかりでは飽きてしまうように、ゲームの「そのときの好み」は揺れ動く。今はちょうど、ドイツゲームのルールよりもウォーゲーム/シミュレーションのルールが気分に合っている、ということなのかもしれない。


そんなわけで、今夜もルールを読んでいる。Up Frontは終わったので、次は久しぶりに3Rのルールを読んでいく予定。こりや、読み応えがありそうだ。プレイ機会はなさそうだけど(苦笑)。