久しぶりのソロプレイ

古いGenaral誌(Vol.22-3)に、『ON ALL FRONTS』と題した記事が掲載されている。Up Frontのバリアントルール(天候)と、4つのシナリオ集だ。Board Game Geekに登録されていたこの記事を発見し、ダウンロード。今日はゲーム会もないし、他の予定があったので自宅を出るわけにもいかない。久々のソロプレイで遊んでみた。
選んだシナリオは、「CC:Normandy」と「AA:Tobruk」。前者はシナリオC「要塞奪取」の、後者はシナリオA「パトロール隊の遭遇」の、それぞれバリアントという位置づけになっている。

アップフロント・シナリオCC/9回目/1人
このシナリオは、オマハ・ビーチに上陸した(?)米歩兵部隊の戦いをテーマにしている。このシチュエーションを再現するための特徴的な追加ルールが目立つ。米軍側は撤退が不可能で、距離0では武器の修理も行えず、煙幕も張れない。また、距離0で射撃を受けてモラルチェックに失敗すると、直ちにKIAになる。その他、地形カードは「射撃力を減少する数値の分まで前進していないと使えない」という制限があったり、塹壕構築の試みは「0〜現在の距離数まで」成功するといったルールもある。米軍としては、前進せざるを得ないわけだ。救いは、エリート部隊扱いであること。対するドイツ軍は二線級の国民擲弾兵。彼らのこもるトーチカを奪取することが勝利条件となっている。……で、遊び始めてみたが、砲兵による攻撃が強烈なこともあり、2デッキ目であっさり米側の勝利となった。前進を強制されるのは厳しいけれど、エリート部隊ってやっぱり強いなぁ。
アップフロント・シナリオAA/10回目/1人
地形関連の特殊ルールが目立つシナリオ。茂み、河川、森林は引き能カードになり、建物の効果は1ずつ減算される(-3の建物は-2扱い、など)。また、湿地帯は砂地(Soft Sand:AFVの移動を阻害する)として扱うようになっている。この他には、塹壕構築の試みが0〜1で成功というのがオリジナルのシナリオAと違う点か。勝利条件こそシナリオAと同じであるものの、上記のルール変更により「身を隠すものがない」砂漠での戦いをうまく描き出せているように感じた。もしかすると、はじめてUp Frontを遊ぶ人にはシナリオAよりこちらの方がいいかもしれない。地形の特徴や付帯するルールを覚えなくて済むからだ。……ソロプレイでの勝者は、意外にもイギリス軍。対戦するドイツ軍と同様、アウトレンジ攻撃ができるところが強みだが、それに加えて火力の優遇措置が効いた格好。
ソロプレイを終えて
記事中には、他にも2本のシナリオが掲載されている。bqsfgameさんが紹介して下さっている「BB:Stalingrad」も、強烈なインパクトを持つし、ジャングルでの戦いを描いた「OO:Iwojima」もバランスは良さそう。今度は対面対戦をしてみたい。