第二回目セッション(リプレイ・その1)

D&D3.5eのキャンペーン、第二回目セッションの記録です。
興味のある方はどうぞ。

■Intermission(シャプシュの村で)
「おお、そっちの具合はどうだ?」「真面目にやってるわよ。この村、ギルドがなくて全部独学なのが辛いわ。新しいこと教えてくれる人なんていないから、覚えていたことのおさらいと練習ばっかりね」「こっちもだ。新しい呪文を書き込むのにえらい手間がかかってるよ」「やっぱり、人間の村は不便だわね。故郷の村が懐かしいわ」「まったくだ……でも、その話はやめよう、マイエラ。思い出すと悲しくなるし、怒りが湧いてきてしまう」「そうだったわね」。

「そうでしたか。私よりも若いのに、ずいぶんと辛い目に遭ってきたんですね」「ああ、いや、ええ。おかげでこんな老け顔になってしまって(苦笑)」「初めてお会いしたときは、絶対にクナルトの方が年上だと思いましたよ」「あはは」

「ところで、そろそろウェリントンからの船が着きますね。エルフの二人と合流しなくちゃ」「そうでしたね。クナルトはどんな修行をしてきたのですか?」「(修行、か。僧侶らしい言葉だ)特にこれといったことは……トラクに付き合ってもらって、村の周りを探索してました」「おお、“走り込み”ですね」「(コードの司祭らしいなぁ)ええ。天候の読み方や雪原での進路発見なんかをみっちりと仕込まれました」「なるほど。体力もだいぶついたようですね。これなら、あの蠱がもう一度出ても大丈夫ですね」「数が多いのは、相変わらず苦手ですよ」

「トーランが唱えた呪文を知ったときのアルハイムの顔、えらい形相でしたよ」「だって、“II”だぜ、“II”。召喚術師としては、なぁ」「自分より上位の呪文を唱えるのは許せない、ということですか」「そりゃそうだ。ズーブだって“モデレット”系の呪文を唱えるヤツをみると、嫉妬するだろ」「うーん、どうなんでしょう。その場になってみないと、何とも」「呪文使いは大変ね。力の違いが唱える呪文でわかっちゃうから」「俺やマイエラには、実感しにくいなぁ」「戦ってみればわかるよ、もう一回トーランが出てきたら、次は瞬殺、だな」「蠱も3匹、全部倒せるかしらね」「……」。

(続く……予定)