第二回目セッション(リプレイ・その7)

興味のある方はどうぞ。
前回同様の独白モード。

■アルハイムの困惑(5日目)

何だ、この首輪は。『魔法を使おうとすると、毒針がお前を刺す』。看守長のモリスが言っていたが。本当かどうか、試して…いや、やめておこう。話が本当なら、ズーブに解毒の呪文も使ってもらえないしな(そういや、あいつ、まだ覚えていないとか言ってたか)。

しかし、聞いていた話とずいぶん違うな。『右腕にレッド・ドラゴンの入れ墨をした男が、あなたたちの手助けをします』という話だったが、そんなヤツが二人もいるとは。ギャレッドという男、ラッドに雰囲気が似てるから信用できない。もう一人のドワーフは、ドワーフだから信用できない。参ったな。

これまでに聞いた話だと、目的のバラムは懲罰房にいるらしい。どうやって入るか、どうやって脱出するか。ギャレッドは首輪の鍵(の偽物)を作ってくれるというし、ドワーフのヤツは秘密の通路で脱出できるという。どっちの話もうさんくさい。ふむ。

■クナルトの誤算(8日目)

オーランドが渡してくれた宗教書が、スクロールの綴りだったことにはビックリした。俺はてっきり、他に潜入しているスパイと接触するための“カギ”だと思いこんでたよ。魔法ってヤツは偉大だな。時々、わけがわからんこともあるが。

さて、と。決行は3日後に決まったが、どういう手順でコトを進めるか。まず、懲罰房に放り込まれるような騒ぎを起こす。これは確定だ。続いて懲罰房から脱出して、西の塔にいるというバラムを探す。それから……ドワーフの建築家、レッド・ドラゴンの入れ墨をしたアドラムが言う『秘密の地下通路』を通って脱出だ。

問題は懲罰房の脱出方法と、秘密の地下通路だな。魔法はたいしたものが使えないし、マイエラの鍵開けもうまくいくかどうか。脱出できても、その先が厳しい。看守の連中と事を構えるとフェンの国を敵に回すことになっちまうから、あまり大立ち回りもできない。ま、もともとダガーしか持ち込めてないから、戦闘は厳しいけどな。

 考える時間は、まだある。もう少し、計画を詰めないと……。

(次回でおしまい)