ルアーブル

アグリコラ(Agricola)』で話題をさらったUwe Rosenberg+Lookout Gamesの新作。近いうちに遊べそうなので、お試しでソロプレイをしてみた。

ゲームの概要
フランスの港町、ルアーブルを舞台にしたボードゲーム。手持ちの資産と街の建物を使って、お金を儲けるのが目標だ。資産にはフラン(お金)の他に各種の材料/加工品がある。これらを入手/加工/売買して稼いでいく。
バリエーション
アグリコラと同様、プレイヤーの人数によっていろいろなものが変わる。プレイ時間、登場する建物の種類と数、要求される食料などだ。登場する建物はランダムに選ぶので、アグリコラと同様、遊ぶたびにいろいろな組み合わせを楽しめる。
手番のアクション
自分の手番で行うアクションは、原則として1つだけ。選択肢は二つ。ボード上の材料orフランを入手するか、街の建物を使うか、だ。もちろん、どちらを選ぶかの決断は難しい。しかし、手番に複数のアクションを行うタイプのゲームよりはわかりやすい作り。このメインアクションに加えて「建物を購入する」「建物/船を売却する」フリーアクションを行える。
複雑
最終目標であるフランを稼ぐには、手持ちの資産をうまく活用する必要がある。そのためには街の建物を的確に使いたい。ただ、これがなかなか難しい。建物はそれぞれ特殊効果を持つ。「魚を3つ余分に入手できる」「鉄を加工して鋼にする」「食料を売却する」などだ。どの順で何を使っていけば、利益を最大にできるのか。悩ましい。また、自分が所有(購入するか、建設する)している建物だと無料で使えるが、街or他人の建物を利用するには使用料がかかる。支払いをしても儲かるのか? その当たりの判断は難しい。
飢え
アグリコラと同じく、食料は重要なキーワードになる。1ラウンドが終わるごとに、配下の労働者達を養うための食料を供給しなければならない。現物以外にお金で支払うことも可能なところは、アグリコラと違う。ただ、定期的なタイミングで資産が一定量減っていくのは同じ。どうやって食糧供給計画を立てるかは、ゲーム全体を通しての課題になる。
ソロプレイの感想
ルールを参照しながら、フルバージョンのソロプレイで遊んでみた。他プレイヤーとの絡みがない分、自分のやりたいことをやれる良さはある。ただ、建物をどう使っていくのが適切かは、まだまだよく分からない。いろいろな人と遊んでみて、それぞれの戦法を見ないと、何がどうなっているのかは分からないかもしれない。ソロプレイでの所要時間は120分。かなり長い印象。回数をこなせば建物の効果については慣れるだろうが、その分だけ選択時の悩みは深くなるはず。慣れても、プレイ時間はあまり変わらないような気がする。
まとめ
アグリコラ同様のポテンシャル(潜在的に秘めた力)は感じるものの、まだその一端にしか触れていない感じ。面白いことは面白いので、何度か回してみて確認してみたい。