第四回セッション(リプレイ・その1)

D&D 3.5eのセッションレポート。今回は、いわゆるリプレイ文体で。
ゆっくり、のんびりアップしていきます。

■外れ、外れ、そして外れ(12日目?・その8)
地下迷宮で迷子になりつつあるパーティ。まだ調べていない箇所はあるものの、そろそろ手詰まり感が漂っている。

DM:で、どうしますか?
アルハイム:まずは調べてない部屋の捜索だな。マイエラ、頼む。
マイエラ:で、どの部屋よ?
ドルム:今のアンデッドが出てきた牢屋。それから腐臭のする縦穴。水汲み部屋もあったぞ。
ズーブ:順番に調べていくしかないでしょうね。
マイエラ:意外に多いわね。じゃあ、北の牢屋から順に調べていくわ。


マイエラが《捜索》技能で振ったダイスの目は、修整込みで17→14→29(!)→20。

DM:いずれの牢屋にも錠前は備え付けられていない。中を調べても、特に変わったところはないように見える。
クナルト:外れ、だ。
ドルム:うーむ。次は炉だな。


炉を調べてみるマイエラ。《捜索》のダイス目は14。ここでも変わったことは発見できない。


DM:巨大な炉が据え付けられている。大きな扉を開けると、内部の空洞には多数の人骨があるのが見える。どうやら、焼却炉のようだ。
クナルト:何を焼いていたか、だよなぁ。
アルハイム:中に入ってみたらどうだ?
マイエラ:誰が? 私はイヤよ。
ドルム:……。人骨、か。

先ほどのアンデッドとの戦いを思い出し、パーティの誰もが尻込みする中、ズーブが名乗り出た。


ズーブ:では、私が行きましょう。不浄の化け物が出たら、頼みますよ、皆さん。
クナルト:任せとけ!
ドルム:頼りにならんセリフだな。

焼却炉内を《捜索》したズーブ。ダイスは10。

DM:特に変わった部分は……あ、ズーブが何かを発見した。
マイエラ:ボタン? スイッチ!?
ドルム:火がついた!?
アルハイム:『コラッ!』あ、いや、そんなことはないだろ!?
DM:ズーブが発見したのは、一本のダガーだった。他にはめぼしいものはなさそうだ。
アルハイム:燃え残り? 何だか怪しいな。
ドルム:鑑定してみたらどうだろう。使えるかもしれないぞ。

貧弱なパーティの武装を考えると、役立つものは何でもほしい。ドルムの提案はもっともだ。仮に単なるダガーだったとしても、パーティ全体の戦闘能力はアップする。問題は、鑑定にかかる時間。背後からはバタイユを守っていたフェイの軍隊が追いかけてきている。出口が見えない現状では、あまり時間をかけて追いつかれたくはない。

アルハイム:《鑑定》。ダイスは18。
DM:比較的新しいもののようだ。それ以上のことは不明。
ズーブ:何百年も前に作られた場所にしては、新しいというのがひっかかりますね。魔法のアイテムかも。
アルハイム:ディテクト・マジックやアイデンティファイで調べている時間はないぞ。とりあえず害はなさそうだから、マイエラが持っていてくれ。


武器は見つけたが、外れは外れ。パーティは次の場所へ向かう。徒労感は大きくなり、だんだん足取りは重くなり、口数は減ってきた。

(続く)