第四回セッション(リプレイ・その6)

興味のある方はどうぞ。

■こんなに弱くていいのか(12日目?・その13)

パーティの5人に、アドラム、ギャレッドも加わって相談が議論になっていく。様子を眺めていたバラムが「お前ら、どちらかに決めろ。追っ手が来るぞ」と声をかけなければ、際限なく続いただろう。最終的にパーティの5人で多数決を取ることに決まり、結果は


アルハイム:2本とも壊す、にしたのは俺とマイエラだけか。
ズーブ:1本だけ壊す、は、3人です。決まりですね。
マイエラ:ちょっと残念な気もするけどね。ちょっと、にらまないでよ、ズーブ!
ズーブ:“見とれてた”だけですよ。


バフォメット:話はまとまったようだな。で、どうするね?
ドルム:石柱を一本壊そう。それがお主の望みだからな。
バフォメット:なるほど。
ドルム:で、お主は見返りに何をくれるのだ?
バフォメット:ここから脱出するためのルートを教えよう。外まで“安全に”出られる道をな。
マイエラ:何が安全に、よ。ホントかどうか怪しいものよね。
バフォメット:この期に及んで、また挑発か?
アルハイム:まぁ、いい。では、壊してから戻ってこよう。約束を忘れるなよ。
バフォメット:もちろんだ。


5つの石柱が並ぶ「封印の間」に戻ったパーティは、壊すべき石柱を選んだ。石工の勘を持つドルムが石柱を調べ、驚きの声をあげる。


ドルム:いやはや、意外に脆いぞ。強力な封印があるとは思えんな。そこらにある鍾乳石と変わらない強度だ。そこらに転がっている石柱のかけらを打ち付けても、壊れるんではないか?
ズーブ:ちょっとやってみましょうか……ダメですね。やはり武器を使う必要がありそうです。
ドルム:そうか。ではこのショートソードで……おお、あっさりしたもんだな。


DM:石柱が壊れると、パーティがこの地下通路に入った時に感じた“邪悪な雰囲気”が一段と強まったように感じられる。ただ、知覚できる限りでは物理的な違いは感じられない。


クナルト:ともかく、アイツのところに戻ろう。
ズーブ:そうですね。……! アルハイム、マイエラ、何をしてるんですかっ!
アルハイム:いや、もう一本壊したかったな、と。
マイエラ:そうよねぇ。
ズーブ:いい加減にして下さいっ! 本当に怒りますよ。
アルハイム&マイエラ:ホントに怖いのは、ズーブかもな。


(続く)