第四回セッション(リプレイ・その9)

興味のある方はどうぞ。
ようやく、半分を超えました。



■仲が良いのか、悪いのか(12日目?・その16)


進むべき道は、ここしかない。マイエラを先頭に、パーティは水路の中を目指す。


DM:ところで、光源はどうしますか?
ドルム:暗視のあるワシはいいが。
アルハイム:エルフには見えるのかな?
DM:ぼんやりとですが、行く先は見える感じです。
マイエラ:それなら、なくても構わないわね。
クナルト:ちょっと待ってくれ、俺たちには見えないぞ。
マイエラ:面倒ねぇ、人間って。


何を光源にするか、誰が持つか。そんなところですったもんだが起きるのも、パーティとしての絆ができていないからか。水路の入口で、押し問答が続く。


マイエラ:そのヘビに、ライトの呪文かけて先に行かせたら?
アルハイム:ほ、本気か、マイエラ!? そんなことができるわけがないだろうっ!
マイエラ:おー、こわ。たかがヘビなのに、ねぇ。
アルハイム:大切な相棒だぞ。そんなことができるかっ!
ドルム:マイエラが手に入れた矢の先に、ライトの呪文は?
マイエラ:うーん、万が一の時に手がふさがっているのはツライのよねぇ。
クナルト:ドルムが持つのは?
ドルム:何が出るかわからんからな、あらかじめ武器を構えていた方が良かろう。
マイエラ:じゃ、そのヘビにライトかけて、ドルムのクラブに巻き付いてもらうのは?
ズーブ:なるほど、それはいい手かも知れませんね。
アルハイム:それなら嫌がらないかもな……って、ちょっと待てお前ら!
マイエラ:じゃ、決まりね。ライトかけて、ズーブ。
ズーブ:はい。……かけました。
アルハイム:ひどい仕打ちだ。(使い魔に頭を下げつつ)すまんな、こんなことをさせて。
ドルム:敵が出てきたとき、間違ってクラブで叩きつけたら、コイツ死ぬな。
クナルト:使い魔の分の経験値も入るかもな。
アルハイム:お、お前ら……(絶句)。
マイエラ:じゃ、行くわよ。


(続く)