第四回セッション(リプレイ・その10)

興味のある方はどうぞ。
ようやく、日の当たる場所に。。。



■あっさりしたもんだ(12日目?・その17)


DM:パーティが侵入した隠し通路は、無限に続くかのように思えました。時に登り、時に下り、右や左に曲がりながら続いています。いつの間にか、時間間隔も方向感覚も失われていきます。
クナルト:あ、技能があるから北はわかります。
ドルム:あ、ドワーフなので、どのくらい地下にいるかはわかります。
DM:……ま、そんなわけで、先に進んだパーティは。
クナルト:話、そらされたな。
ドルム:うむ。


水路を進むと、いつしか隣に少し広い通路が現れた。どこかの通路にある側溝と合流したようだ。パーティは側溝から這いだし、歩きやすそうな通路を進むことにした。この通路こそ、アドラム、そしてバフォメットが言う“秘密の脱出路”に違いない。


DM:周りが少し明るくなってきました。通路の先から、太陽の明かりが差し込んでいるようです。行く手に急な階段が見えます。
ドルム:ようやく、出口のようだな。
マイエラ:まだ何かあるかもしれないわよ。
アルハイム:確かに。クナルト、後の警戒を怠るなよ。
クナルト:わかった。任せろ。
マイエラ:アンタの任せろは怪し……イタッ、何すんのよ!?
ズーブ:扉ですよ。


階段を上った先には、木製の上げ蓋。その縁からは光が漏れてきている。間違いなく、外への脱出口だ。しかし、先に何があるのか、ここはどこなのか、パーティには見当がつかない。


マイエラ:調べるわ。
ズーブ:ちょっと待って下さい。敵がいるかもしれません。私がやります。
マイエラ:えっ!?
ズーブ:大丈夫。マイエラさんは後方の警戒をお願いします。
マイエラ:……わかった。何かあったら、すぐに呼んでね。
ズーブ:はい。


上げ蓋に耳を付け、《聞き耳》。結果は16。DM「変わった物音は聞こえませんね。かすかに、波の音がするくらいです」。蓋をわずかに持ち上げて《視認》。結果は13。DM「廃墟のような建物のようです。周りに変わったものは見えません」。思い切って蓋をすべて上げ、外に出だズーブが目にしたのは


DM:廃墟のような建物の中です。屋根はなくなり、外壁もありません。崩れかけた石の柱が残っているだけのようです。
ズーブ:波の音がした方を見てみます。《視認》は……21!
DM:それなら見えますね。遠くに島が見えます。島の形と、建築物の様子から、皆さんがいた、バタイユのように見えます。
ズーブ:ともかく、残りのみんなに声をかけて呼びます。


(続く)