手放そうと思っているタイトル(その13)

好評を博したボード/カードゲームに多いのが、「拡張セット」の存在だ。本体に新しい要素を加える目的で作られていて、カードやボード、駒などのコンポーネントと追加ルールがセットになっている。拡張セットは、新しいゲームを一から作り出すよりも、いろいろな意味での敷居が低いというメリットがある。本体だけで遊ぶのに飽きてしまった人も、本体のルールに比べれば少ない追加ルールを読むだけで、拡張セットを導入して新しい展開を楽しめるようになる。開発するデザイナー、販売するメーカーにとっても、拡張セットは「ある程度の販売数量が見込める」商品としてのメリットが生ずる。
そんなこともあって、人気タイトル向けの拡張セットが数多く登場している。『カタンの開拓者たち』『カルカソンヌ』『アルハンブラ』なんてところが著名だ。最近だと『アグリコラ』『ドミニオン』だろうか。


私の自宅にも、いろいろなタイトルの拡張セットがある。もっとも多いのは、『蒸気の時代』の拡張マップ。Warfrogの“純正”1〜4に始まり、Bezier Games/AoS Teamなど同人版に近いものまで、たくさんだ。ほかにも、『アグリコラ』の拡張セット(Zデッキカードなど)、『カタンの開拓者たちカードゲーム』の拡張セットなどがある。
最近感じているのは、こうした拡張セットを全部遊びきれるか、という不安だ。次々に新しいタイトルが登場し続けているため、1つのタイトルをじっくり遊び込み、さらに拡張セットまで遊ぶ、ということが少なくなってきた。「本体は面白いから時々遊ぶけど、拡張までは手が出ないよなー」と思う昨今だ。
今年の目標を達成するために、拡張セットの一部を手放すことを考えている。元のゲームを面白いと感じている方にお渡しして、遊んでもらいたいなー、と思いつつ。

電力会社 イタリア/フランスマップ(Funkenschlag - Erweiterung Italien/Frankreich)
2005年、2006年に『マイ・オールタイム・ベスト』入りした『新版・電力会社(Funkenschlag/PowerGlid)』用の拡張マップ。ハードボードの両面に、イタリア/フランスを舞台にしたゲーム用のマップが印刷してある。このゲーム、初めて遊んでから短期間の間に熱中して何度も繰り返して遊んだ。発電所を建設し、原料を購入し、電力供給ネットワークを構築していく、というテーマとシステムに惹かれたからだ。オリジナルのドイツ/アメリカマップを何度か遊んだところで登場した拡張マップも、もちろん購入。しかし、その頃から興味の対象が『旧版』に移ってしまい、あまり遊ばないままになってしまっている。同様に購入した『ベネルクス三国/中央ヨーロッパマップ(Funkenschlag - Zentraleuropa/Benelux)』と合わせて、興味のある方にお譲りしたいと思うしだい。興味のある方は、メールかmixiメッセージでご連絡下さい。