手放そうと思っているタイトル(その16)

ボード/カードゲームの新作は、欧米のメーカーがリリースするものが多い。中でも特に、ドイツとアメリカが二大勢力だ。この二つの国で登場する新作が、年間登場数のほとんどを占める。厳密な統計はとっていないので、思い込みかもしれないが。
時には、同じゲームがドイツとアメリカの双方で同時に登場することがある。メーカーが多言語バージョンを作ってドイツ語と英語のルールを添付して販売したり、ドイツとアメリカのメーカーが提携して同じ製品を作ったり、というパターンだ。最近話題の『ドミニオン(Domiinon)』は、後者のパターン。アメリカではRio Grande、ドイツではHans im Gluckというメーカーがそれぞれ英語版/ドイツ語版を作って、国内を中心に販売している。


複数の国で同時発売するゲームには、二つの種類がある。一つは、前述した『ドミニオン』のようなタイプ。ルールやカードと言った文字部分を除いて、コンポーネントもルールもまったく同じものだ。もう一つは、製造するメーカー/販売する国ごとに特徴を持たせているパターン。一方の国向けに販売されたものには、追加のコンポーネントやルールなどが含まれていることがある。たとえば、『アグリコラ(Agricola)』がそうだ。アメリカのZ-Man Gamesが後発で作った英語版には、先発のLookout Gamesが作ったドイツ語版には含まれていなかったカード(Zデッキ)や動物駒(Animeeple)を同梱している。


ドイツ語より英語の方が、まだ「何とか意味が分かる(かもしれない)」ことと、拡張セットの同梱に魅力を感じて、両方から選択できる場合には英語版を購入することが多い。場合によっては、ドイツ語版と英語版の双方を所有していることもある。以前は、保存版のつもりで両バージョンを持っていたけれど、よく考えるとこれも収納スペースの圧迫につながっていることに気が付いた。複数個所有しているタイトルについて見直し、手放した方が良さそうなものは興味のある方にお譲りしたい。

シタデル(Citadels)
ドイツのHans im Gluckが販売して人気となったカードゲーム『操り人形(Ohne Furcht und Adel)』に、追加効果を持つカードなどの拡張キットを組み込んだ英語バージョン。開発/販売は、アメリカのFantasy Flight Gamesだ。このゲームの中心となる仕組みである“役割選択”の幅を広げる9枚の職業カード、いろいろな特殊効果を持つ追加建物カードを含んでいる。購入したときは拡張性の高さが気に入ったのだが、最近では元ゲームのシンプルな良さに強く惹かれるようになっている。手元に拡張セットがあって使わないのももったいないので、この機会に、拡張セットを含んだバージョンの方をお譲りしたいと考えるしだい。興味のある方は、メールかmixiメッセージでご連絡下さい。