ドクトリンの違いが出ている？
二日前のエントリで、今月はもう遊ばないとか言ったのに。。。
旅団長と。
■DMZ：The Next Korean War／初プレイ／２人／敗戦■
Decision GamesのFolioシリーズ、その３。『Showdown』と同じく、仮想戦。North KoreaによるSouth Koreaへの侵攻がテーマとなっている。
このタイトルで特徴的なのは、次の５点。
1)部隊規模
北は軍団、南は連隊。額面の戦闘力は北が圧倒している。北の最強ユニットは「26-13-9」の砲兵で、南の最強ユニットは米軍の「12-10-21」。正面切っての戦闘では、圧倒的に北が有利だ。その分、北のユニット総数は少なく、１ユニット当たりの重要性は高い。南は上手な機動防御で、北の衝撃力を削ることが必要。
2)都市の占領
北の部隊が南の都市を１カ所占領するごとに、使える支援チット総数が一つ減る。飛行場を占領することで、最強の支援チットをゲームから除外することも可能。逆に、南の部隊が北の都市を１カ所占領するごとに、終了までのターン数が１縮まる。
3)セットアップ
南が全ユニットを配置してから、北がセットアップ。侵攻軸の選択権は北にある。マップ西部を除くと全体的に険峻な山岳が多いため、侵攻正面以外の地上ユニットは無効化される可能性が高い。
4)勝利条件
Seoulを構成する２ヘクスを南が占領（一時的な占領でも可）したら、北のサドンデス勝利。１ヘクスでも占領できれば、北の負けはなくなる。また、Yongdonpo、Inchonの２カ所を占領（ゲーム終了時までユニットを配置して保持する）しても、北の勝利。
5)オーバーラン
戦闘開始時に敵ユニットに隣接しているMobileユニットは、オーバーランをしかけられる。直前に移動してからオーバーランを仕掛けることも可能だが、戦闘力が相手の「移動力」以上でなければダメ。オーバーランには支援チットを投入できない反面、地形効果は完全に無視できる。
……というところかな。
で、担当は南。国境付近のDMZに薄い戦線を張り、背後にMobileユニットを機動予備として留置した。対する北は、東部を完全に放棄。ほぼすべての兵力を西に集中して南下する。１〜２ターン目で国境付近の諸都市は占領され、支援チット総数が削られる。そのため、効果的な防御ができず、さらなる南下を許してしまう。その結果、再び都市が占領されて支援チットが……という負のスパイラル。
圧倒的な兵力を持つ北に対し、南は何もできない。支援チットの額面差が大きいため、うかつに攻撃をしかけるとかえって戦線が崩壊する。山岳／都市中心に防御を行い、旅団長のダイスロールに賭ける（EXが出ることを期待）。
足止めを託された歩兵連隊も、北の圧力に耐えかねて後退。４ターン目には、早くもSeoul周辺での攻防戦が始まった。ここからは南も下がれない。何とか打破する手はないか？ と思った矢先に、北の砲兵部隊（24-9-5だったかな）が突出していることに気がついた。背後にコマンド部隊を浸透させた上で、装甲部隊を使ってオーバーランを仕掛ける。これが大成功。通常戦闘ではとてもかなわない砲兵を除去し、一時的な戦線の建て直しに成功した。
砲兵部隊の除去で継戦意欲は高まったが、北の衝撃力は衰えていない。５ターン目にはとうとうSeoulに北の装甲軍団がとりつく。こちらも最強の米装甲連隊を投入し、死守の構え。ここから３ターンは、一進一退の攻防となった。北がSeoulを攻撃するには、地形効果の薄い複合地形（Mixed）にユニットを配置しなければならない。これに対して山岳とSeoulに布陣した南／米による協働攻撃を実施。じわり、じわりと戦力を削っていく。オーバーランによってSeoul市街から部隊が排除されてしまったときは、空挺連隊を降下させて守りきる。そうこうするうちに、北側最強の砲兵軍団（戦闘力が26のやつね）を、最後の１ステップになった米装甲連隊がオーバーランで除去。あと３ユニットを削れば、何とかなるか!?
甘かったです（^^;; 戦力の差はいかんともしがたく、そのまま北の装甲軍団がSeoulを占拠。10ターン目でのサドンデス敗戦となってしまった。うーん。ダメだなぁ。。。
『DMZ』は、Folioシリーズの中では正統派の一作だろう。セットアップから部隊運用まで、双方共に考えどころは多い。ユニットの総数が少なく、配置／一回の移動／一カ所の戦闘が重要な意味を持つため、気が抜けない。お互いの出方を見た上で決めるべきことも多く、競技性は高そうだ。遊ぶたびに展開も変わりそうだし。
今日は、10ターンまでで約４時間。慣れれば慣れるほど考える時間が長くなりそうなので、たっぷり１日遊べそうだ。現時点では、Folioシリーズの中で一番気に入った。事前の作戦検討なども行いつつ、もう何度か遊んでみたい。
■こいこい／５〜６回目／２人／勝利・勝利■
時間が少し残ったので、またコレ。
えーと、最近は「ウォーゲーム／シミュレーションで負けた鬱憤を、こいこいで晴らす」というパターンのようですなぁ（苦笑）。こいこいで負けてもいいから、その前の対戦をもう少し何とかしたいところ。
