飯場食うステーキ【5945歩】

昼食はハンバーグランチだった。その昔、鰯を丸ごと叩いてミンチ状にしたものを「ハンバーグだ」とだまされて食べて以来、ハンバーグを食べるときは小骨を警戒してしまう。幼い頃にすり込まれた恐怖感(不快感)は、それが誤解に基づくモノだと理解していてもなかなか抜けきらない。
同じように怖いモノが、置いてあるコーラだ。醤油が入っていないか、においを確認してからでないと飲めない。セメントを混ぜるパレットで焼いた鶏モモ肉や、海辺で食べるご飯に砂が入っていないか確認するクセも、同じ頃についた。
……あらためて並べてみると、自分が育ってきた環境に笑っちゃう。