枢軸軍は厳しい(Corps Command:Totensonntag)

ソロプレイで最後までやってみた。


このゲームの勝利条件は、「ゲーム終了時に1ポイント以上の勝利得点を確保していれば英連邦軍の勝ち、それを阻止すれば枢軸軍の勝ち」となっている。勝利得点は、

  • 地図上の拠点(3カ所ある)を支配すると、各拠点について1ポイント。
  • 盤外へユニットを移動させると突破扱いになり、1ポイント。
  • 枢軸軍の1個師団を崩壊に追い込むごとに1ポイント。

となっている。最後の崩壊は、師団を構成するユニットのうち一定数(4つ)を除去することによって達成できる。枢軸側の師団は4つあって、おおむね8ユニットの編成となっている。このうち、ドイツ軍の装甲大隊(Battalion)は2ユニット扱いで、これを2つ除去されるといきなり師団崩壊になる。
枢軸側も、勝利得点を得られる。ただし、ポイントになるのは英連邦の師団崩壊によるもののみで、拠点の支配/盤外突破では点が得られない。英連邦軍は3個師団が登場し、師団ごとに編成ユニット数/崩壊させるのに必要なユニット数が異なっている。たとえば、第7機甲師団を崩壊に追い込むには7ユニット以上の除去が必要だ。
ゲーム終了時、英連邦の得点から枢軸の得点を引き、1以上だったら英連邦が、0以下なら枢軸側の勝利だ。


ゲーム序盤の展開は、おおむね次のようになる。
第1ターン、イギリス第7機甲師団が、Bir El Gubiに布陣するイタリア・アリエテ師団に襲いかかる。陣地を築いているとは言え、アリエテ師団は脆弱だ。師団の崩壊は必至といえる。英連邦が1ポイントを獲得するのは難しくないだろう。ただ、アリエテ師団の残存部隊を残したままにしておくのは危険。攻撃を仕掛けることにペナルティがないため、ダメ元の攻撃によって第7機甲師団が損害を受ける可能性が出てくるからだ。


中盤以降の展開は、枢軸側の戦力配分によって変化する。
アリエテ師団の崩壊により、英連邦軍は1ポイントを獲得する。このままゲームが終了すれば、英連邦軍の勝利が確定するわけだ。枢軸側としては、何とか1ポイント以上を獲得しなければならない。
対象として考えられるのは、第4/第5ターンに登場する英連邦のニュージーランド師団。枢軸軍の主力である第15/第21の両装甲師団が布陣する目の前に登場すること、師団内の戦車兵力が脆弱であること、師団の崩壊条件が緩い(4ユニットでOK)こと、など、枢軸にとって有利な条件が並ぶ。
とはいえ、ここに第15/第21装甲師団を集中してしまうと、第7機甲師団と第1南アフリカ師団による攻撃を支える戦力がドイツのアフリカ特殊任務師団のみになってしまい、英連邦による勝利得点の加算が容易になってしまう危険がある。
どれだけの兵力を、どの戦場に差し向けるか、なかなか悩ましい。枢軸側プレイヤーには、高い状況判断力が要求される。


……というわけで、先日の対戦では判断力の低さを露呈して敗戦した。もう少しソロプレイで修行しようかな。