HOLDFASTはOGN

旅団長と。
前回の『Stalin's War』に続き、季節モノの独ソ戦(というわけではないんだけど)。

■HOLDFAST/初プレイ/2人/敗戦/200分■

1941年に始まった、第二次世界大戦・欧州戦域における「独ソ戦」をテーマにしたウォーゲーム。マップはヘクス、ユニットはブロック。手番に受領できるポイント(RP:経済力や軍事的行動力などを総合して抽象的に表した概念)を消費して、戦力補充、移動、戦闘を行っていくという独特の仕組みを採用。でも、ゲームに影響を与える特殊カードはなく、史実に沿った展開になるように誘導する特殊ルールもほとんどなし。10分ほどの口頭説明で始められる覚えやすさは、ものすごく嬉しい。ゲーム中にルールブックを参照した回数も、二人合わせて5回くらい(補給切れ効果、要塞陥落後の効果、枢軸同盟中小国の脱落有無、ソ連のサドンデス敗戦条件、あと1回なにか)。このくらいシンプルだと、遊んでいる間はずっとゲーム展開に集中できる。


今日はソ連を担当。1941年にレニングラットが陥落したが、これはこのゲームにおける「標準ペース」。逆に北方戦線を縮小できたことでモスクワ/スターリングラットの守りに余裕ができた。冬から翌春の間は小康状態になり、モスクワ前面の戦線はだいぶ安定した。……なんて思っていたら、1942年夏に始まった大攻勢でモスクワが陥落。秋から始まった増援部隊を集結させて奪還を試みるも、要塞都市を占領中のドイツ装甲部隊は排除できず。1943年初頭の最終ターンには最後の望みをかけてモスクワを直接攻撃したが、やっぱりダメ。結果的に敗戦となった。


このゲーム、私の中では今年のウォーゲーム部門・OGN大賞の有力候補。3〜4時間でここまで集中して遊べるのがいい。CDSが生み出す多様性や、特別ルールによって作られる史実に沿った展開が好きな人には向かないと思うけど。