ぱ・りーぐゲーム会

何年ぶりかの「2ヶ月連続開催」となったゲーム会。今回はWilliamさん、Tさん、Oさん、私の4人。珍しくNFLの話題はあまり出ず、ゲームに集中した1日となった。

  • メディチ vs.ストロッツィ(Medici vs.Storoci):お試し/2人
 nasikaさんのブログを拝見して、あまりに面白そうだったので急遽入手したタイトル。メカニクスは同デザイナーの「メディチ(Medici)」に似ている。とはいえ、2人用ならではの調整が随所になされていて、良質の思考対戦ゲームに仕上がっているという印象だ。

 今回は、他メンバーが合流するまでの時間調整だったので、1ラウンド目が終了するまでのお試しプレイとなった。競りゲーム全般に共通する「初見では、相場観がつかめない」という問題は、今回も発現。このタイトルを本格的に楽しむには、数回に渡るプレイ経験が必要になりそう。ま、パワープレイなら得意とするところ。相手を見つける難しさはあるだろうけれど、いろいろな場面で出してみたい。
 もはやパワープレイという段階を超えて、当家のスタンダードナンバーとなりつつあるタイトル。今回は初プレイのWilliamさんの評価も聞きたいと思い、出してみた。ルール説明をして、プレイ開始。

 今日の作戦は、前回の2人ゲーム会で有効だった「クレーン(英語名はHoist)+バザール(Bazaar)」を一週目に建設し、二週目以降の市場支配を目指すというもの。したがって最初の数ラウンドは、キャラバンには目もくれず、カードもほとんど取らず、ひたすら金貨とラクダを集めていく。この作戦、誰かに途中で気づかれたり、同じような作戦を採る方がいると、金貨やラクダを取られてしまって破綻しやすいのが難点。今回はOさんが序盤に「金貨集め」に走ったので、一週目で両建物を建設することができなかった。

 それでも二週目の中盤に何とか建設を完了。その時点では2位だったので、トップのWilliamさんを逆転すべく動き出す。作戦が回り出せば、こちらのもの。二週目が終わった中間決算でトップに立ち、そのまま逃げ切ることができた。

 今回の作戦には、もう一つ弱点がある。「キューブ数が足りなくなる」可能性が高いのだ。手持ちのキューブ数に制限があるため、調子に乗って、あるいは他人の配置を邪魔しようとして広く・薄くボード上に配置していくと枯渇してしまいがち。正直言って、キャラバンや他の建物にキューブを利用すると負けてしまう。序盤からこの作戦に賭ける、というつもりで臨まないとダメそうだ。その当たりも含めて、あらためてよく調整されているゲームだと感心した。我が家での「イスファハン」ブーム、まだまだ続きそうだ。
  • 1890(1890):6回目/4人
 本日のメインディッシュは、「18xx系」と以前から決まっていた。実際にどのタイトルを遊ぶかは、当日決める、というスタンスだ。最初は「1830」かと思ったが、Williamさんから「1830は5人で遊びたい」という意見が出たこともあり、他のバリエーションから選ぶことになった。1861か、1889か、など、候補がいろいろ出た末に決まったのがコレ。個人的には、18xx系の中で最も好きなタイトルだ。

 1830は前回経験済みのメンバーだったので、ルール説明は独自の変更点で終わる。簡単にすむかな、と思ったがさにあらず。PHYさんが提供して下さったプレイエイドを活用しても、30分ほどかかってしまった。その後、小会社(Minor Company)の動きを見るため、お試しで初期オークション→1SR→1OR→2SRまでやってみて、いよいよ本番。14時からのスタートだ。

 最初のオークションでは、大阪電気軌道、大阪鉄道、奈良電鉄に絞ってビッドしてみた。これまでにほとんどプレイしたことがない「近鉄一直線」を目指してだ。しかし、お試しプレイで小会社のうまみに気づいたWilliamさんやTさんと、ことごとくバッティング。そこで作戦を切り替えて、神戸市電のみを手に入れて手元に資金を残し、複数公共会社を早い時期に立てる方向に変更してみた。

 最終的には、次のように決まる。Williamさん:京津電鉄、大阪鉄道、奈良電鉄の3社。Tさん:阪堺電鉄、大阪市電、河南鉄道、大阪電気軌道の4社。Oさん:有馬鉄道、阪神国道軌道、神戸電鉄の3社。私:神戸市電のみ。Willamさんが奈良−大阪ラインを、Tさんが大阪近郊を、Oさんが神戸周辺を、それぞれ押さえる結果となった。

 1SR、私は阪神電鉄を、Williamさんは京福電鉄を、それぞれ設立する。Oさんが阪神電鉄の経営権を確保しにくるかと思っていたが、ここでは動かず。Tさんは近鉄/地下鉄を運営する基盤を築くために、他社株をいくつか確保する。相乗りをし合うことで、2社の設立が確定。各社運行に入っていく。

 3SR、私が阪急電鉄を、Oさんが山陽電鉄を、それぞれ設立。早くもドル箱路線を押さえることができた私が、ややリードという局面になった。ただ、阪急電鉄はあくまで“阪神のサポート”として使い、序盤の高収益時期が過ぎたら他プレイヤーに経営権を譲渡、JR西日本に乗り換えるつもりだ。

 4SR、Tさんが大阪地下鉄を設立。これを見たWilliamさんが南海電鉄の設立を行う。さらに近鉄も設立が確定した。残るはJR西日本のみ。ここで阪急電鉄株の売り抜けを実施。経営権をWilliamさんに渡す。もちろん売却で得た利益を使い、JR西日本を設立だ。

 その後は、阪神電鉄を配当会社に、JR西日本をそのサポートに使い、二社による高収益体制を確立する。JR西日本は京都〜大阪〜神戸までを貫通する長大な路線を持ち、一回の運行で1,000を超える収益を手に入れられるので、D列車の購入も楽勝だ。勝ちは決まったな、と思ったのだが。。。

 6SRに、やや収益が高い阪急電鉄の経営権を受け取ってしまったのが大敗着。三社間での資産移動のタイミングがうまくできず、結果的に近鉄を持つTさんの追い上げを許す結果となってしまった。ああ、残念。

 第7ターンのOR終了時に、銀行破産でゲーム終了(なんと、4円足りず!)。もう1ターン続けば、再逆転の目もあっただろうが、まぁ仕方ないか。Tさんが約5,300の資産で1位。900ほど離されて2位、という結果になった。

 ゲーム終了は22時。特別長考のプレイヤーはいなくても、このくらいかかるのが1890か。

  • 乗り間違い(Auf falscher Fahre):事実上の初プレイ/4人
 整理運動、として、軽めのタイトルを出してみた。前回の18xx会も、確かそうだったような。トリックテイキングの中では、かなり好きな部類に入る。途中でルールが明らかになっていくワクワク感が、一番気に入っているところだ。
  • 終了後の感想など
 1890が8時間コースだったので、遊んだタイトル数は少なかった。でも、充実した1日を過ごすことができたのは、一緒に遊んでくれる皆さんのおかげ。リーグのメンバーも18xxを気に入ってくれたようで、「次は、T兄を誘って、ぜひ」などという話も持ち上がっている。確かに、一緒に遊びたいねぇ。
 今日も皆さん、お疲れ様でした。次回は(たぶん)4月7日でーす。