Wizardryの話・おまけ

Wizardryに限らず、3Dダンジョンものが好きなので、一時期はいろいろなソフトで遊んでみた。好きだったのは『バーズテイル(Bird's Tale)』や、『ダーク・レイス(Dark Wraith)』などだ。


バーズテイル』は、エレクトリック・アーツがリリースしたタイトル。3Dダンジョンもので、パーティは6人構成で……などの基本はWizardryとほぼ同じ。最大の特徴は、当時二大タイトルといわれていた『Ultima』と『Wizardry』のキャラクタデータを転送できることにあった。それに惹かれ、さっそく購入し、転送を実施。しかし、バーズテイルには独自のキャラクター(職業)があり、転送したキャラクターのうち何人かはその職業に変えられてしまう。もちろん、レベルも一定のところまで下げられる。それなら、別にキャラ転送をする意味はないわけで、あまり転送できるメリットを感じられなかった。期待していただけにちょっと裏切られた感じがしてしまい、結果あまり遊ばずに放置→家庭内ブラックホールへ、という流れになっている。


一方の『ダークレイス』は、一時期のめり込んだタイトル。APROSが開発し、SYSTEMAから販売……と、実にマイナーなタイトルだったが、Wizardry好きにはかなり面白かった。こちらの特徴は二つ。まず、敵との遭遇が「突然」ではなくなっていることが挙げられる。迷宮内の敵は数ブロック手前から見えているので、長射程武器、たとえば弓で事前に攻撃して体力を削り取っておくことが可能だった。
もう一つは「アイテムの総数に限りがある」こと。調子に乗ってアイテムを使っていると、終盤で枯渇して辛い目にあう。特に、弓で射る矢や、体力回復用の薬品類は使用頻度が高くて枯渇しやすく、クリアまでの「アイテム・マネージメント」が要求されていた。
こうした点が好みにあい、Wizardryに続く3Dダンジョンものとしてかなり遊んだものだ。


この他にも『ブラック・オニキス』とか『ダンジョンマスター』とか『がんばれゴエモン』とか、3Dダンジョンが登場するタイトルはいろいろ遊んでいる。そうやっていろいろ遊んでみても、琴線に触れる作品は少なく、やはり『Wizardry』に戻ってきてしまうのが“インプリンティング”というやつなのかもしれない。