自宅ゲーム会

今日も18xxが中心のゲーム会。atogさん、moonさん、ヴァイスさんと、「18EU」を遊ぶ。事前のやりとりでは、当日は何人か、を問い合わせる声が複数。さてはみんな、研究してるな(私もだけど)。そんな皆さんの気を散らす目的でヘンテコな格好をして出迎えてみたけど、効果なし。ちぇーっ。

  • 18EU(18EU):4回目/4人
 本日のお題はコレ。すでにあちこちでプレイレポートも紹介されているが、ここでは私の視点で書こう。

 このゲームに登場するMinor Companyは、全部で15社ある。これまでの5人プレイだと、初期オークションで各自が3つずつ落札するのが定跡だった。各Minor Companyの相場もある程度固まっていた感がある。今回は4人。しかも手持ちは350EUずつ。ということは、「何を取りに行くか」「いくらで落札するか」が、これまでよりも重要になる、ということにつながる。そんなわけで、各自の思惑がぶつかりあう初期オークションになった。オークションの結果は、以下の通り(プレイ順)。

・atogさん  :1、14、15を持ち、60EU残し。
・pmnj    :2、4、3、12を持ち、0EU残し。
・moonさん  :6、7、9、13を持ち、80EU残し。
・ヴァイスさん:5、8、10、11を持ち、65EU残し。

 この時点で有利に立ったのはmoonさん。7、9でBerlinを独占した上に、13を利用したMunichへの接続も可能な体制だからだ。また、6と13(あるいは9)が接続できれば、ボードの南東から北西への一大路線が築ける。しかも80EU残しているので、早めの公共会社設立や、高値での公共会社設立が可能……と、いうことなし。
 それに続くのが、南部独占のヴァイスさんだと、この時点では感じていた。手持ちの4社を協力させて路線を作れば、収益力は高い。ただ、6/15を持たなかったことから、北部への「突破口」がなく、ゲーム後半の8列車は活かしにくい。列車購入を早めに行い、他プレイヤーに「手出し」を要求する作戦が良さそうだ。
 atogさんも侮れない。18EUのキモとなる14と15を持っているため、他プレイヤーは逆らえない。潜在力を背景に交渉していけば、moonさんや私に大きな脅威を与えられそう。また、Minorのまま残しておける1を持ったのも大きなポイント。2、3を持つ私にとっては、実に厳しい相手だ。
 私の敗着は、この時点で4を手に入れてしまったこと。おとなしく2、12の高収益路線と、パリを起点にする3だけでとどめておくべきだったか。そうすれば手元に現金を残し、余裕のある経営ができたはずだ。

 18EUは、4人だと特に序盤の展開が早い。第1ターンが終わったところで、早くも公共会社の設立が始まった。atogさんは15をベースに「FS」を、私は2と12で「パッカーズ」を、moonさんは7と13で「ショッカー」を、ヴァイスさんは8と11で「レッズ」を、それぞれ設立する。
 さらに第2ターン終了時には、再び公共会社の設立ラッシュ。atogさんは14で「黄色」、私は4で「アイス」、moonさんは9で「黒ショッカー」、ヴァイスさんは5で「ブルー」を作る。これで、8つの公共会社がきれいに行き渡り、ゲームは中盤(あるいは終盤の入り口)にさしかかった。

 この時点で優勢だったのはmoonさん。手持ち現金の豊富さを活かして、高額で公共会社を設立。常に早いプレイ順を活かした展開を行える。もちろんatogさんも同様なのだが、最初のMinorが3社と言うこともあって思い切った株価を指定できない。ただ、この後の株の持ち合いがどう行われるかによって、順位の逆転もあり得ると考えていた。
 厳しかったのはヴァイスさん。南部の独占は実現したが、中央部への接続がないためだ。手持ち会社のすべてがMinorのうちは早めに路線を作れるが、合併して公共会社にしてしまうと、協調できる相手が少ないため手が止まってしまう。そのため、高収益路線を作りにくい状況に追い込まれてしまった。

 5列車が出ると、最終合併フェイズが始まる。ここでは1と3がFSに、6がショッカーに、それぞれ吸収されて「廃線」はなし。いよいよ終盤も本格化だ。
 ここで追い込みを見せたのがatogさん。今回は都市にトークンを置き合う展開となったが、ボード上の重要拠点を抑えたatogさんは6+P列車で安定した収入を生み出す。こうして得た収入でmoonさんが運営する高値の株価を持つWショッカーの株を購入し、インカムとキャピタルゲインの双方でmoonさんを猛追する。
 もちろん、moonさんも対抗。6列車に加えて8列車も購入し、2編成での高収益を志向する。ただ、atogさんとの持ち株数の差が小さい(私もヴァイスさんもmoonさんが運営する公共会社の株は持っておらず、二人の持ち合いに近い形だった。1社あたりの持ち株制限は60%のため、moonさんが60%、atogさんが40%だと、意外に差は少ない)ため、収益で圧倒的な差をつけるまでには至らない。

 こうしてゲームは進んでいき、第6ターンの終了時に銀行破産で終了。株式価値合計のトップはmoonさん。4,005EUと、唯一4,000台になった。続くatogさんは3,550EU。手持ち現金の合計はatogさんがトップ。4,356EUだ。moonさんは3,628EU。この結果、合計で7,906EUのatogさんが、7,633EUのmoonさんをかわして勝利した。私は、現金こそ4,035EUと多かったものの、購入する株券の選択と公共会社の運営を誤り3位。南部を重視したヴァイスさんは、途中で「手出し」による列車購入を2度してしまうことになったのが響いて4位、という結果になった。
 18EUで頭を酷使した後は、整理運動としてコレを遊んでみた。今回は、ヴァイスさんの独壇場。すべての建物を建設し、その効果を存分に活かしてキャラバンもほぼ独占。さらにカードも効果的に使って、「手がつけられない」ような暴れっぷりを見せつけた。2位の私とは22点差。圧勝、といって良いだろう。いや、いいものを見せて頂きました。
  • 終了後の感想など
 今日も濃密な数時間を過ごすことができた。確かに「18EU」はとても面白いタイトルだが、誰と遊んでも楽しいというわけではないと感じている。自分で作戦を立て、他者の動向を見ながら柔軟に対応し、最善を尽くしていく……今日のようなプレイヤーと一緒に遊ぶからこそ、楽しいタイトルなのだと思う。まだまだ、このメンバーと遊んでみたいタイトルだ。