自宅ゲーム会

今日も良い天気。atogさん、moonさん、PHYさん、taroさんをお招きして。
PHYさんからは、ゲームマーケットで購入して頂いた『電力会社拡張・日本/北海道マップ』を譲って頂く。ありがたや、ありがたや。待ち合わせ場所の駅から自宅まで歩く間は、atogさんと「18EUにおけるMinor Companyの使い方」の話。作戦研究はまだ始まったばかりなので、あーでもない、こーでもないと話すことが楽しい。

  • 18GL(18GL):初プレイ/5人
 atogさんが持参して下さった「18xx」シリーズのタイトル。「18EU」と同じDeep Thought Gamesが制作している。ボードには五大湖周辺の地形が描いてあり、11の公共会社が覇権を競う構造だ。
 システムは「1830」の派生系。個人会社(Private Company)と公共会社(Public Company)がある、時代ごとにOR数が異なる、株式チャートは広い(茶色ゾーンはない)、など。もちろん、特別ルールも多数ある。列車の数字は「運営できる都市数」ではなく「移動できる線路タイル数」だし、6列車が出るまで会社間の列車操作は不可能だし、個人会社の特殊能力は多い。また、CONRAIL(Consolited Railway)の存在も、このタイトルの特徴。10H列車/E列車が出たタイミングでCONRAIL設立チェックが行われ、その時点で列車を保有していない会社は閉鎖→CONRAILに転換される。

 ……というルールの特徴をatogさんに説明して頂き、プレイ開始。最初は、個人会社のオークションから。今回は各プレイヤーとも初プレイだったため、思惑が交錯することは少なく、1社を除いていずれも額面価格で購入される結果となった。私は「追加2タイル置きが可能」なRAILWORKSと、「河越え線路配置、50%オフ」のBridgeを手に入れる。手元の残り資金は370ドル。初手から公共会社を設立するのに十分な額だ。

 1SR、atogさんを除く4人が、それぞれ公共会社を設立する。PHYさんは北東盤外地域を本拠地にする「GT」を、taroさんは南東の「NPR」を設立。Cleveland、Detroit付近を焦点とする東部連合ができつつあった。3番手のmoonさんはChicagoが本拠地の「ICR」を設立し、ドル箱路線の建設に名乗りを上げる。
 ここで、私の手番。残った会社の状況を見ると、ボード北西端に位置する「LSI」が好ましい。序盤から比較的多くの収益が得られるし、RAILWORKSの能力を使えばChicagoへもすぐに入れる。ただ、問題はトークン数。この会社、トークンが二つしかなく、将来の拡張性は薄い。Chicagoの北側に位置する「MIL」、atogさんが社長株を持つ「PRR」、東部同盟に参加する(ただし、将来の競合もある)「B&O」……こうした他候補と比較するのに手間取り、長考してしまった。すみませんでした>皆さん。
 結果的に、ここでは「LSI」を選び、株価60ドルで設立。一気に60%まで株を購入し、しばらく一人で儲ける作戦に出た。

 序盤の読みは当たり(たぶん)、LSIは高収益を生み出す。2SRにatogさんが設立したMILとも協力して、Chicagoから北端までの一大路線を素早く築くことができた。1ORあたりの収益は、250〜300ドル。手元の現金は豊富だし、会社には4H+4H+6H列車がある。6H列車がスクラップになるタイミングを見誤られなければ、今日も勝てるかも。

 なんてのは甘い話。4SRに起こった「公共会社設立ラッシュ」で、あっという間に残り列車数が少なくなる。4-1ORで10H列車は売り切れ、4-2ORでE列車が出て、とうとうCONRAILが設立された。この時点で、主力としてきたLSIは手持ち列車がなく、CONRAILに吸収されてしまう。COMRAILの経営権は握ったものの、持ち株数でtaroさんと同数、PHYさんと5%違い(CONARIL株は、1株5%のこともある)では大きな差をつけられない。こうなったら、CONRAILは列車供給会社にして、もう一社残った「WR」で頑張るしかない。
 ところが、だ。CONRAILには特別ルールがある。「CONRAILとの間で列車売買をする場合、常に額面価格で行うこと」。あ゛、ダメだこりゃ。CONRAILが持つE列車やD列車をWRに移すには、800ドル/1000ドルを貯める必要がある。ところが、ここでWRを無配、半配当にしてお金を貯めようと思うと、株価で他の公共会社に負けてしまう。うーん、うーん、とうなっても、良い解決策が出てこない。

 悩み深き状態で、5SR→5ORは終了。結局何の解決策も見いだせない。CONRAILをわざと無配にして、銀行破産状態を早く起こす(そうすれば、現時点での資産価値−特に手持ち現金−の差で勝てるかもしれないから)作戦も試してみたが、あまり効果なし。蛇の生殺しのような状態が続き、6-3OR終了時のゲーム終了までなすすべなし。結果的に、8262ドル稼いでトップのtaroさんとは222ドル差の2位。悔しいなー。3位には後半追い上げたatogさんが、4位にはPHYさん、5位にはmoonさんが、それぞれ入った。

 18GLは、これまで遊んだ18xxシリーズの中でも、深みという点ではかなり高い評価ができるタイトルだ。プレイヤーは常にCONRAILという存在を意識した打ち回しをする必要がある。CONRAILへの吸収を嫌っていくのか、CONRAILでの優位を狙っていくのか、という大きな戦略を立てておくことは重要だろう。また、どちらの戦略を採るにせよ、他社の株価にも十分な注意を払う必要がある。CONRAIL合流時の株価がどうなるのかを予測し、そのときに高い方がよいか、低い方が自分にとって有利か、まで考えておかねばならないからだ。「垂直落下」「魚雷発射」が、逆に他プレイヤーを有利にしてしまう場合だってある。会社経営(いわゆるタイル置き)のみならず、株式対応についても十分な考慮が必要だろう。

 このところ、18EUという「鉄道会社経営」に寄ったタイトルを遊んでいたため、18GLの求める「思考の深さ」に対応できずに終わってしまった。このまま終わりたくはないので、再プレイしてみたい。atogさん、よろしくお願いします。

  • 終了後の感想など
 いつもなら「整理運動」と称して短時間で終わるタイトルも出すのだが、今日は精神的な余裕がなかった。参加して下さった皆さんが「遊び足らない」と感じてしまったら、それは私の失敗だ。すみません。
 その代わり、といっては何だけど、終了後は反省会、兼、食事会。近所の洋食店で、1時間以上に渡って18xxシリーズの話をした。皆さんのお話を聞きながら思いついた作戦もあるし、次にやってみたいタイトルも。まだまだ、遊びたいなー。またよろしくお願いします>皆さん。