一之江ゲーム会に参加

pmnj2007-07-14

atogさんが開催する「一之江ゲーム会」に参加させてもらった。開始前に「18xxは2ヶ月ぶりなんですよー」と口三味線を弾いていたら、かみさんに「それは普通です」とツッコミを頂いた(^^;; ごもっとも、です。。。

  • 18VA(18VA):初プレイ/3人/2位
概要
18EU、18FLなどと同じ、D.ヘクトの作品。基本的なシステムは「1830」と……というより、「18FL」に似ている。ボード上に小都市はなく、すべて大都市。都市間は詰まっていて、トークンをどう置くかが収益を決めるタイプだ。一社を除き、Public Companyは5株会社としてスタート。社長株が購入された時点で運営を始め、任意のタイミングで増資すると10株会社になる。盤外地域に接続する都市(あるいは盤外エリアそのもの)にトークンを置くと、収益を2倍にできるルールあり(条件を満たさないと、盤外に向けた運行ができないことも)。それに合わせる形で、列車も2種類。基本の旅客列車と、移動可能都市数が一つ少ない「貨物列車」だ。
初期株式ラウンド
Private Companyは3社。これに、ゲーム開始時点では唯一の10株会社であるB&Oの社長株を加えた4つにビッドしていく。いろいろやりとりがあった末、かみさんが「B&O」を、NAOさんが「Railroad Express(特定都市の収益を+10)」と「Potomac Yards(追加トークン or 列車保有制限+1)」を獲得。私は、列車購入時に$200割引される「Tredegar Iron Works」を落札した。
第一SR
かみさんのB&Oは、初期収益の極めて高い位置に本拠地を持つ。そのまま独走されると危険だ。また、B&Oの本拠地周辺には都市が密集し、序盤からB&Oと共同開発すれば、早い時点でアドバンテージを持てそう。そう考えて、RFPを$90で設立。NAOさんは南方の盤外都市を押さえるべくNorfolkを設立する。かみさんは当然B&O。直後の第一ORは、当然誰も収益なし。「同じタイプの列車を複数同時に購入することはできない」ルールなので、全社とも2列車を1両ずつ購入した。
第二SR
運行による収益がないので、誰も株式を購入せず。
第二OR
盤外からの大きな収益を得たB&Oが、ややリード。RFPは収益が$40と厳しい展開。早めに3列車が出てくれないと、盤外に接続できない。Norfolkは独自路線。ボード南端と本拠地を接続したが、トークンは置かず。
第三SR
ようやく少し個人資金に余裕ができた。さて、どこの株を買うか。かみさんはB&Oを買い増し。私も高収益のB&Oを購入、NAOさんも乗ってきて、B&O株は半数以上が流通するようになった。
第三OR
以降は、きちんと記録を取っていないので記憶に頼って。高い収益を誇るB&Oは、唯一の10株会社として圧倒的な存在感を誇示していた。NAOさんのNorfolkも、私のRFPも、そこそこの収益はあげるものの「5株会社は車両保有数が2両まで」という制限があるため、これ以上は車両を買い足せない。したがって、1運行あたりの収益はB&Oに及ばない。増資をして車両を買い足すか、新たにPublic Companyを設立して3列車を購入→タイル置き換えを可能にするか。NAOさんと私の思惑は、後者で一致した。
第四SR
プライオリティを持つ私は、ボード南部にあるSRを設立。RFPと協力して、ボード中央部を押さえる作戦に出た。RFPとSRの組み合わせなら、ボードの南北、東西のいずれにも伸びられそうだ。NAOさんはボード西端を本拠地にするVirginiaを設立。最短距離で盤外−盤外の運行が可能になる。かみさんはC&Oを設立。RFP、SRの伸びを止め、さらにボード東西をつなぐ貨物列車を運行する方針のようだ。
第四OR以降の中盤戦
そろそろ記憶が薄れてしまったので、大まかな流れで。かみさんがB&OとC&O、NAOさんがVirginiaとNorfolk、私がRFPとSR。Public Companyは全部で7社あるが、ゲームの終了まで最後の1社が出ることはなかった。というのも、既に設立した会社の資金繰りが厳しかったため。3列車が終わり、4列車の時代になると、各企業の資金はどうしても枯渇しがちになる。増資して一気に会社資産を増やす手もあるにはあるが、それでもせいぜい入ってくる資金は$600。RFPを除くと、4D列車を購入するのは厳しい。事実、かみさんは個人資産からの「手出し」を2回する羽目になってしまった。うーん、この辺の厳しさは、正しく1830の後継だ。
中盤から終盤へ
資金をどうにかやりくりして、すべてのPublic Companyが5列車以上を持ち、とうとう終盤戦が始まった。この時点ではNAOさんが一歩リード。複数の貨物列車を効率的に運行させて、多くの収益を上げている。少し差があって私、というところだったか。RFPの株価はゲーム中ずっとトップだったが、もう一方のSRが厳しい。また、旅客列車の運行を軸にしているため、4D列車が出てこなければ爆発的な収益を上げられない。安価($600)で4Dを購入できる権利はあるが、それには一回無配にしなくてはならず、Norfolkに株価で追いつかれてしまう可能性がある。悩みどころ。
終盤戦
このまま終盤戦へ突入。RFPは悩んだ末に一回無配にして4Dを購入。5+4Dの二両体制で、何とか追い上げるつもり。SRは4Dだが、あまり収益も上がらず、株価も今ひとつ。SRではNAOさんが運営するVirginiaとNorfolk株を購入し、持ち株差を縮める努力をする。NAOさんは相変わらず順調。かみさんは、二度の個人資産投入が響いて厳しい。
ゲーム終了
時間の都合(私が途中で退出するため)もあり、最後のORは収益計算のみで省略した。最終的な結果は、NAOさんが$7,029を稼いでトップ。かみさんは$4,917、私は$6,639。RFPの無配、列車購入のタイミング、B&O株を手放すタイミング……いろいろ反省点が多い対戦だった。
終了後の感想
18VAは、短時間で終わる18xxシリーズだ。しかし、内容が薄いわけではなく、考えどころは非常に多い。有効な戦略や作戦、戦術が確立していない(と思うけど、違うかな)ので、18xxシリーズの未経験者や経験の浅い人にとっては1830よりもオススメできるタイトルだと思った。個人的には、あと数回は対戦してみたいところ。
終了後の感想・その2
楽しいゲームの条件に「テンポの良さ」があると思う。今回は、かみさん、NAOさんともにプレイがスムーズで、とても快適なセッションになった。もちろん、盤上の一手は厳しいメンバーだったが。良い対戦相手に恵まれ、気分良く一日を過ごせたことに感謝したい。自分も、かみさんやNAOさんのようなプレイスタイルを目指したい。