一之江ゲーム会に参加
久々に、一之江ゲーム会に参加した。今回は「マリンレジャー卓」に入り、かみひこーきさん、ヴァイスさん、月斎さんと『18FL』、『リーフエンカウンター』を中心に4タイトル。
- マ・ニ・キ!(Ma Ni Ki !):何回目だろ?/3人
とても好きだけど、大変苦手なタイトルの一つ(苦笑)。グラフィカルな要素(動物の移動)と、言語的な要素(移動を引き起こす呪文)が、まったく頭の中で一致していない。たいていの場合、両者を頭の中で結びつけるのに時間がかかって、ワンテンポ遅れてしまうのだ。当然、今日も惨敗。かみさんとヴァイスさんが7点でトップを分け、私は1点で最下位。あ゛ー、う゛ー。また遊びたいぞー。
- 18FL(18FL):2回目/4人
- ゲーム前の構想
- 一度だけ参加した(また参加したいけど、日曜は……)SGCで遊んだタイトル。比較的シンプルなルールで、しかも短時間で終わるのが特徴。とはいえ、これも18xx。事前に考え、プレイ中に考え、終わってから考えないと、勝利はおぼつかない。今回は、最初の時に登場しなかった「FEC(マイアミを起点とする会社)」を使いたいと考えていた。Key Westを経由して盤外に接続すれば、序盤から莫大な収益をあげられるからだ。ただ、本拠地のマイアミから盤外までのヘクス数は3。先行・逃げ切りを狙うなら、個人会社の一つタルハッセー(1枚追加でタイルを置ける)の入手は必須だろう。個人会社のフロリダ(FEC株が1枚付帯する)を持つ手もあるけれど、それだと設立価格が低くなって株価勝負に勝つのが厳しそうだし、1手で盤外につなげない。そんなわけで、タルハッセー入手→FEC設立の筋を今回の基本戦略にすることとした。もしタルハッセーが入手できなければFECはあきらめ、タンパを本拠地にするACL、ジャクソンビルを本拠地にするSR、同じくジャクソンビルのSBのいずれかを取り、早期に二社設立して挽回しよう……という方針だった。
- オープニングビッド
- タルハッセー、タルハッセー、くどくは言わぬ、タルハッセー。ゲーム開始に先立つ席順決定では、運良くPriority Dealを引き当てる。こうなれば、タルハッセー→FECへの流れを阻むものはない。当然のごとく+10をビッドしてタルハッセーを獲得。初期株式ラウンドでのPriority Dealも確保した。2番手のかみさんは+10でPortを、3番手ヴァイスさんは+0でフロリダを、4番手の月斎さんは+0でTerminalを、それぞれ獲得している。
- 初期株式ラウンド
- 当初の予定通り、90でFECを設立。60%の株を保有した。かみさんはSBを80で設立。月斎さんはSRを75で立てる。フロリダを入手したため手持ち現金が少なかったヴァイスさんはFECとSRをそれぞれ1株ずつ購入。4人プレイで3社しか設立されない……という展開になった。
- 1OR
- 各社とも保有列車はないので、線路タイルを置くのみ。私は当初の予定通り、マイアミとボード南端を接続して、次ターン以降のドル箱路線を築いておく。かみさんはジャクソンビルを本拠地に、東海岸の村落をすべて通るルートを設定。収益の面ではFECと大差はなさそう。これはSBの株も抑えておかなくては。SRは順当にタルハッセー方面へ。最初の収益はそれほどでもないが、“独立帝国”を築かせてしまうと後半が厳しい。この月斎さんの動きに気づかなかったのが、敗北の遠因だろう。
- 2SR
- SRでターミナルを吸収した月斎さんだけが、SR株を購入。他プレイヤーに対して、1株優位の状況を作り出す。(ゲーム後に、ルール解釈の誤りが分かりました。個人会社は公共会社に売却できず、したがってプレイヤーの個人資産が増えることもありませぬ)。
- 2-1OR
- この時点での最大収益をたたき出したのは、FEC。マイアミ−南端の路線は、2列車1両でも100ドルを生み出す。これで独走だね、と思っていたら、かみさんのSBもホテル効果で収益は100ドル。え!? さらに月斎さんもジャクソンビル−タルハッセー間を接続して80ドルの収益。意外に差が付かないことに焦る。
- 3SR
- Priority Dealは私。それに先立ち、かみさんと「FEC−SBの路線を接続し、東海岸に長大なルートを築く」という交渉を行っていた。また、2-1ORでの収益を見る限り、今後伸びてくるのはSBと予想。そこで、自社株ではなく、SB株を購入して“持ち合い”の形にしてみた。一方のかみさんはSR株を購入。最後のFEC株を購入したのは、月斎さんだった。ヴァイスさんはFEC株とSR株を売却してACLを設立。ようやく、四社体制がスタート。
- 3-1OR
- 設立直後でACLは無配。手番の綾で、SBは100ドルの配当にとどまる。そのSBと接続したFECは、2列車2両で180ドルの収入。株価も順調に上昇し、このままいけば独走か!? などと思い始めた。ところが、直後のSRは160ドルの収入。社長の月斎さんには、多額の現金が入る。徐々に、月斎さんの“独立帝国”が力を伸ばしつつあった。早くも2列車が売り切れて3列車が購入されたので、ゲームは中盤に入る。
- 4SR
- 私と月斎さんがACL株を、かみさんがSR株を、それぞれ購入。18FLには、いわゆる売り切れ上がりのルールがない。バンクプールに自社株が存在しないと、配当しても会社資産は増えない。したがって、株が売れれば売れるほど、自社の運営は厳しくなる。この状態を打破するには、増資しかない。増資すれば発行株数が5→10に増え、追加発行分の時価が会社に入る。これで会社の運営は少し安定化する。ただし、株価が低い状態で増資を行っても、「焼け石に水」になってしまう可能性もある。序盤から中盤にかけては、増資のタイミングをにらみながら、少ない資産で会社を運営していく難しさがある。
- 4-1OR
- FECの収益は順調に伸び、220ドル。SRが170ドルで続く。3列車が出たことで、今後の会社運営が厳しくなることを予想したか、かみさんのSBは増資を敢行。このORは150ドルの収益だが、会社自体はかなり安定した経営ができるようになった。ヴァイスさんのACLは、配置する都市タイルの問題が尾を引いて70ドルの収益にとどまる。緑タイルへのアップグレードをくりかえし、ジャクソンビルかマイアミへの突破口を開かないかぎり頭打ち。少し厳しそうな展開だ。
- 4-2OR
- 増資を敢行したSBは3列車を購入。300ドルの収益をたたき出して一運行あたりの収益ではトップに躍り出た。ただ、増資の結果として手持ち株1枚あたりの配当額が減ったため、かみさん本人に入る現金は意外に少ない。まだ4列車は出そうにない。つまり、2列車が廃車になるタイミングは先になりそう……という判断で、FECは増資を見送った。収益は220ドルにとどまっているが、手元に入る現金額ではかみさんのSBを上回る。月斎さんのSRも増資したので、(会社はともかく)個人の手持ち資産ではかなり優位だろうと思っていた。あとは、この資産で二社目を……と思ってPriority Dealマーカーの位置を確認。げ、ヴァイスさんの手元だ。未設立の公共会社は2社。私の前にプレイする人は二人。あ、失敗したかも。運を天に任せて、祈ろう。
- 5SR
- 願いは叶えられ……なかった。ヴァイスさんがPlantを、月斎さんがLNを、それぞれ設立。ダメじゃん。仕方がないので、高収益が期待できるSB株を買いあさり、かみさんにプレッシャーをかける。運良く経営権を手にできれば、FECとの相乗効果でかなり優位になるはずだ。ただ、かみさんも防衛買いを敢行し、結局40%までしか持てず。残念。後から思うと、ここでは3位の収益を誇るSR株を買い、SRの経営を少し厳しくすると同時に月斎さんとの差を詰めておくべきだったのだろう。
- 5-10R
- 6社がすべて出そろって、初めてのOR。新規設立されたPlantとLNが列車を購入するはずなので2列車×2両では厳しい。FECは増資を敢行し、3列車と4列車を購入した。あとから振り返ると、たぶんこれが最大の敗着。ここで3列車に留めておくと、その後が……いや、タラレバはやめよう。SBは無配で資金を確保し、4列車を購入。Plantは4列車と5列車を、LNは5列車を、SRは配当しつつ3E列車を、それぞれ購入。「配当しつつ3Eを購入」したSRの強さが目立つ。株価の面でもFECに肉薄し、月斎さんの勝勢が色濃くなってきた。
- 5-2OR
- あっという間に、ゲームは終盤。このあたりから、全社の収益状況が変化する。最大収益はSR。3E列車の威力で280。しかもバンクプールに株が残っているため、配当しつつ会社資産も増えていく。FECも270で配当するが、パーマネントが4列車のみでは厳しい。SBは無配で資産をため、3E列車の購入を目指す。「配当しながらでも、何とか3E列車を買うお金がたまりそうな」FECと、「無配をしないと3Eが買えない」SBとの差が開き始めた。一方、新規設立したPlantは220、LNは200と、序盤から高い収益をあげている。この時点で最強のSRに加えてLNを持つ月斎さんが、ここではっきりとトップに立った。追撃するのは同じく二社経営のヴァイスさん。ただ、PlantとLNの差はほとんどなく、SRとACLの差が大きいので、やはり月斎さんが有利だろう。
- 6SR
- 勝ち馬に乗るのは、このゲームの鉄則。配当が高い割に株価が低いACL、設立当初から高収益をたたき出すLNの株が中心に買われていく。この時点でSR株が売りきれなかった(買い切れなかった)ことで、月斎さんの勝利はほぼ間違いなさそうな状況になった。
- 6-1OR〜6-3OR
- すべての公共会社がパーマネント列車を手に入れ、ゲームは最終盤に入った。ゲーム序盤に伸びたFECは、4列車1両しかない。3Eを購入するには2回無配にするか、配当しつつ4回我慢するしかない状況だ。株価を落とすこともできないので、後者を選択。300→310→400ドルと、線路のアップグレードを利用してじりじりと収入を上げていく。SRは無配を3回繰り返して、ようやく3E+4列車体制を確立。220ドルから640→710ドルと、飛躍的な収益を上げてトップを追撃する。そんな二社を尻目に、SRは配当しつつ二両目の3Eを購入。さらにACLとPlantも3Eを購入した。トップ目の二人が、パーマネント2両を保有する会社を二つずつ経営しているわけで、これでは下位は追いつけない。この時点で、優勝争いは月斎さんと(ちょっと離されている)ヴァイスさんに絞られた。
- 7SR
- このままではSRを持つ月斎さんが独走勝利してしまう、というのが、残り3人の暗黙の合意事項になった。私とかみさんはSR株とLN株(いずれも、月斎さんが経営する)を購入して、それから何度かにわけて売却し、追い落としを計る。その結果、両社の株価は下落したが、仕掛けた二人−特にかみさんの−手持ち現金は減っていく。
- 7-1OR〜7-3OR
- 全社が500ドル以上の運行収入を上げ始め、銀行の資金も少なくなってきた。結果的に、7-2ORから「使わなくなった2列車/3列車を1,000ドル札として利用」しはじめ、7-3ORで銀行破産によりゲームは終わることになった。運行ラウンド中は、ほぼ「見ているだけ」の状態。本ゲーム中の瞬間最高収益額は、LNの850ドル。そのLNに加え、760ドルの配当を3回出したSRを経営する月斎さんが圧勝した。これに続いたのが、二社合わせて1,300ドル超の収益をたたき出し続けたヴァイスさんだった。
- 最終的な株価
- FEC−400ドル、ACL−330ドル、Plant/LN/SR−300ドル、SB−275ドル
- 最終結果
- 1位は月斎さんで、資産総計は8,543ドル(株価値合計4,205ドル、現金合計4,338ドル)。続く2位はヴァイスさん。資産総計は7,510ドル(株価値合計4,520ドル、現金合計2,990ドル)。3位は資産総計7,465ドル(株価値合計4,205ドル、現金合計2,975ドル)の私。4位はかみさんの6,788ドル(株価値合計3,935ドル、現金合計2,853ドル)。月斎さんの圧勝といえる終わり方になった。なぜ負けたか、どこで負けたかがわかる展開だっただけに、悔しいなぁというのが正直なところ。近日中の再戦を希望したい。
- リーフエンカウンター(Reef Encounter):6回目/4人
好きなタイトルの一つだけれど、1年以上遊んでいなかったリーフエンカウンター。今回は序盤から珊瑚の強弱関係を確定していくようにしてみた。結果的は、これが敗因。あまりに早くすべての強弱関係が決まってしまい、せっかく育てた珊瑚を食べさせる機会がもてなかったのだ(涙)。得点につながったのは、最初に選んだ1枚のみ。かみさんが16点、月斎さんが14点、ヴァイスさんが12点と、のきなみ二ケタ得点をあげるなか、私は4点。あーあ。
- ノッティンガム(Nottingham):2回目/4人
こちらも1年4ヶ月ぶりに。面白かった覚えはあったが、すっかりルールを忘れていて、ヴァイスさんに説明をお願いする。ローゼンベルクの他作品と同様、「ルール説明は難しいけど、遊んでみると簡単」なカードゲームだ。序盤から12点のセットを2つと、5カード、4ペアを作って独走かと思ったら、最終結果は3位。トップのヴァイスさん、2位の月斎さんの追撃にあってしまった。。。
- 終了後の感想
今日も、良いメンバーに恵まれて快適に遊ぶことができた。18xxのように長時間に渡って遊ぶタイトルの場合、同卓のメンバーに恵まれることがもっとも重要になる。このメンバーで、他のタイトルも遊んでみたい。特に18FLの再戦希望。18VAも遊んでみたい。