キャンペーンの特異性(Up Front)

単発シナリオとキャンペーンの違いは大きい。実際にプレイしてみて特に影響が大きいように感じるのが「転任・補充」のルール。シナリオ中にKIAの結果を被った下士官や兵士は、原則として次のシナリオには登場できない。また、潰走した兵士はモラル/パニック値のいずれかを減らした状態で登場する。これが、実に厳しいのだ。特に日本やソ連など、単発シナリオでは員数の優位性を持つ陣営にとっては。
単発シナリオをプレイする場合、日本やソ連は「損害に構わず、前進せよ」を基調とした作戦で勝利を収められることが多い。兵士の多くが装備するライフルの射程距離が短いこともあって、そうせざるを得ない部分もあるが。これと同じ作戦をキャンペーンで展開すると、目先のシナリオには勝てても早晩苦しくなる。無用に兵士を失ってしまうと、後で登場する兵士がいない……なんてことになる。そのため、人命を重視した作戦を展開したくても、前述した射程距離がネックになる。うーん。
単発のシナリオでは贔屓にしている日本/ソ連軍が、キャンペーンでは悩みのタネ。個々のシナリオだけでなく、キャンペーンを通じてわかる陣営の差を痛感している今日この頃。