第六回セッション・リプレイ(その9)

興味のある方はどうぞ。
あと2回で終わりそうです。



■だから真正面からぶつかるのはダメだとあれほど(5日目・その2)


広間のような空間。その奥には、身の丈2メートルをこえるような偉丈夫が立っていた。「あれがリュカンだ」「どうしてわかる?」「勘だ」「ふむ」。


偉丈夫はうんざりした様子で「またハンターか」とつぶやくと、手にしたクロスボウを構える。「よかろう。来なさい」。戦闘開始だ。


<イニシアチブ>
マイエラ:26、リュカン:18、ズーブ:15、アルハイム:13、ドルム:13、クナルト:13。


<第一ターン>
マイエラ:5フィートステップで射線を確保。ロングボウで錬金術銀の矢を射る。命中して10ダメージ。「効いてるわ!」
リュカン:「小娘めっ!」と言いつつ、マイエラを射撃。スカ。
ズーブ:移動して、クナルトにブルズ・ストレングスの呪文。「ここはアナタが決めないと」
アルハイム:サモン・モンスター・IIで、ジャイアント・ボンバディア・ビートル(ビートル)を召喚。
ドルム:移動を繰り返し、リュカンのもとへ。
クナルト:2回の移動で、リュカンに迫ろう……としたところで、罠が発動。足下から狼罠が現れ、足をがっしりと捉えてしまう。ダメージのおまけ付き。「バカだな、貴様は。突っ込んでくるだけで勝てると思ってるのか」と、リュカンに笑われてしまった。「くそっ」言い返せない。


<第二ターン>
マイエラ:リュカンの背後に忍び寄り、攻撃。スカ。「挟撃できると思ったのにぃ!」
リュカン:「人数が多いな。こちらも本気を出すか」と言ってから、体に力を入れる。すると、リュカンの体に変化が生じた。手の爪は伸び、口からは長く伸びた犬歯が顔を出す。
ズーブ:移動をして、リュカンにホールド・パーソンの呪文。抵抗されて効かず。
アルハイム:マジックミサイルで、リュカンに5ダメージ。
ビートル:移動してリュカンを攻撃。スカ。
ドルム:リュカンの前面へ。クナルトがかかったのと同じ狼罠が仕掛けられていたが、反応セーブに成功して難を逃れる。「石工の勘があるのでな。罠はわかるよ」
クナルト:罠から逃れるため、武器と楯を手放して両手を空ける。「トホホ」


<第三ターン>
マイエラ:リュカンへの攻撃はヒット。5ダメージを与える。「ストライカーは私かな?」
リュカン:ドルムに一撃を見舞おうとするが、これは外れ。移動して戦術的な優位に立てる位置へ移動しようとする。ビートルの機会攻撃は外れ。
ズーブ:移動後、ドルムにプロテクション・フロム・イービルの呪文。「これで保ちますかっ!?」
アルハイム:「これでもくらえっ!」と、スコーチング・レイを放つが外れ。『これでもくらえは、T&Tだっけ』『ああ、Take that you,fiend ! だったような気がする』
ビートル:移動してリュカンの機会攻撃を誘う。こちらの攻撃も外れたが、リュカンの手数を減らすことには成功。ただ……呪文の持続時間が過ぎてしまい、手番終了時に消えた。
ドルム:突然現れた別の罠に捕らわれ、移動不能に。クナルトを見習い、全力で罠を外す。ドワーフの剛力、恐るべし。あっという間に罠から脱出。「こうやるのだ」
クナルト:ドルムと同じように、罠からの脱出を試みる。「なるほど、こうか」成功。


<第四ターン>
マイエラ:リュカンへの攻撃は失敗。ドルム/クナルトが挟撃できる位置に移動。
リュカン:ズーブへ攻撃。ヒット。5ダメージ。
ズーブ:リュカンへの攻撃は外れ。5フィートステップで移動。
アルハイム:「そろそろネタ切れか?」。レイ・オブ・フロストでリュカンに3ダメージ。
ドルム:5フィートステップで移動、先ほど手放した武器を拾い直して構える。
クナルト:武器を拾って構え、リュカンへ攻撃。ヒットするも、抜けない。「くっ、錬金術銀でないとダメか」


<第五ターン>
マイエラ:リュカンへの攻撃はクリティカルヒット。5ダメージが抜ける。


リュカンの巨体が、ゆっくりと崩れていく。「やった、わね」「ああ」「何だかいつもアタシがトドメをさしてるみたい」「気のせいだよ、きっと」「だといいんだけど」。


(続く)