もはや時空を超えている感じも

『PQ-17』、二回目の対戦。まだまだルール参照回数は多い。


前回と同じ「シナリオ2:PQ-12」での対戦。今回はドイツ側を担当し、戦術海軍の戦い方に慣れるのが目的。
ユニット数(艦艇数/艦隊数)の少ないドイツ軍は、セットアップは非常にラク。主力となるウルフパック(潜水艦群)は燃料消費を気にする必要もないし、主力艦は出撃できないからプロットもほとんどしなくていい。なんと言っても、守るものがなくて攻めるだけというところも気がラクだった。
……なんて思ってお気楽に構えていたら、ゲーム開始時に引いたチットは「T」。トホホ。


『PQ-17』は、戦いのバリエーションを広げるためのルールを複数用意している。開戦に先立って両陣営が引くチットも、その一つ。チットの内容により各種の制限が解除されたり、特殊作戦の実行によって勝利条件が変わったりする。ごく一部を除き、引いたチットの内容はゲーム終了まで公開しない。自分が何を引いたかによって作戦は変わるし、相手が何を引いたかを推察することも重要になる。
今回引いた「T」は、「枢軸軍のコンボイ」。攻めるだけのドイツ軍にも輸送船団が配備され、これを一定の期間内に特定の港まで運行する必要がある。攻めつつ、守る。なかなか難しい。


序盤は連合軍が順調。ドイツ軍のウルフパックは連合軍輸送船団の位置を特定できず、一向に攻撃を仕掛けられない。索敵が成功しても、攻撃を仕掛けられない、という状態が続いた。『PQ-17』は、相手の艦隊を攻撃するまでに二つの判定条件をクリアする必要がある。「索敵」によって敵を発見し、さらに「接敵」できないと攻撃を仕掛けられないのだ。さらに、潜水艦は移動すると攻撃できない、という縛りもある。偵察能力のある航空編隊を持たず、ウルフパックが主体のドイツ軍は、「見つけられない」「接敵できない」「戦闘できない」という三重の縛りに悩まされるわけだ。
今回もそのパターンで、連合軍の輸送船団はノルウェー沿岸を順調に航行。対戦が始まってまもなく、Narvik沿岸にまで到達してしまった。


このあたりから、ようやくドイツ軍の索敵が成功し始めた。ウルフパックが追跡を実施する。ただ、3群のウルフパックのうち一つを索敵・追跡に割り当ててしまうと、攻撃力は落ちる。ノルウェー沿岸に設けた航空基地から複数の爆撃機編隊を進発させて攻撃を試みるも、すべて「セッテ期失敗」で帰投する始末。なかなか、効果的な損害を与えられない。
そうこうするうちに、輸送船団がマップ上でもっとも狭い回廊に到達。入港目的地のMurmanskは目の前。うーん。。。


結局そのまま、輸送船団はMurmansk港に到達した。最初18戦力あった輸送船団のうち、削れたのは4戦力のみ。これはダメだろう、という判断で途中終了(投了)。ところが。終了後の得点計算では、なぜか1点差で勝利という判定に。ああ、そうか。ドイツ軍の輸送船団が入港した分の3点か。うーむ、こんなことなら最後までやってみて、どうなるのか見てみれば良かった。ちょっと後悔。


まぁ、いろいろあったが、これでルールについては一通りわかった(ことにする)。次からはキャンペーンで遊ぶことに決定。勝利得点に関するルールを読み込んでおかないと。