前向きと後ろ向き

3DS版の『ドラゴンクエストVII』、PS版と同じく今ひとつ楽しくなかった。職業の熟練度という要素が、ストーリー進行やレベル上げを阻害しているように感じてならない。熟練度を高めようとするとレベルキャップが気になるし、ストーリーを進めているときは「あと○回で熟練度がMaxだから、それまでに転職できる神殿に戻れるようにしないと稼げる熟練度がもったいない」という変なプレッシャーを感じてしまう。結果として、熟練度を上げるための戦闘回数稼ぎの局面と、ストーリーを短時間で効率よく“消化していく”局面の繰り返しになってしまった。ただでさえオムニバス形式(これ自体は嫌いじゃない)のストーリーなのに、それをさらにぶつ切りにして進めてしまったので、全体としてのストーリーのまとまりが感じられんかった。
「戦って倒した敵の強さに応じて、手に入る熟練度ポイントが変わる」とか「キャラクターのレベルアップに応じて熟練度ポイントが手に入るようにする」ということなら良かったのにね。後継のDQ8は後者に近い形の方式を採ってるから、不満に感じた人も一定数はいたのかもしれない。