週末穴蔵会

お誘い頂いて、久しぶりに外出してゲーム。

■上海トレーダー/初プレイ/5人/同点1位/210分■

1980年代後半のゲーム。karokuさんがお持ちの日本語版で遊ぶ。メンバーは他に、ふうかさん、いたるさん、たむらさん。
このゲームの仕組みを大ざっぱに言うと、『フンタ』に『モノポリー』を足したような構造。
ゲームの目的は、できるだけお金を稼ぐこと。でも、最終ラウンドの終わりまでに舞台になる上海から脱出していないと、勝利判定には絡めない(脱落する)。脱出するプレイヤーを他プレイヤーが“暗殺”することも可能だ。また、「国際銀行」に預けてあるお金だけが勝敗判定に使われ、手持ちの現金は最後には無意味になる。……ここまでが『フンタ』。
何をするにも大切なお金を稼ぐには、上海のあちこちに自分の手下(苦力:クーリー)を送ったり、重要な拠点を支配したり、倉庫や工場を建てていく必要がある。特定の場所に影響力を及ぼすための仕組みは『モノポリー』風で、同一エリア内の複数拠点を押さえているほど収入額が上昇していく。
この二つに「移動結果はダイス判定」とか「好きなように交渉可能」とか、いかにもなルールが加わってできている。いやー、実にバカゲー臭がするじゃないの。


実際に始めてみると、事前の予想とはちょっと違っていた。確かに「何でもダイス判定」だから、運の要素は大きい。でも、それ以外の要素は割ときっちり細かく考えて作ってあって、動き方によってダイス運の影響を抑えることもできそうな(できる、とは言わない)ゲームになっていた。こりゃ、あなどれんな。
……というわけで、序盤は「上海される(shanghaied)ことによる悪影響を最小限に抑える」ことを目的に『玉仏寺』を確保。続いて「地味な収入アップがおいしい」蘇州なんとかを確保してみた。収入増に直結する倉庫や工場の建設は後回しだったし、イベントに関連する施設は確保できなかったけど、そのおかげで中盤までは目立たずに済んだ。
効果の強力な「ナイトクラブ」を持つたむらさん、他プレイヤーからチビチビと資金を奪っていく「僧兵」を持ついたるさん、ゲームの主導権を握れそうな「両替商」を持つkarokuさん、の3人が入れ替わり“世界の敵”扱いされては凹んでいく中、ふうかさんと私はじみーに進めていく。
で、最終ラウンド。誰よりも早く飛行場へ行き、誰よりも早く脱出に成功。後から脱出したkarokuさんと並んで口座に55万ドルを預けていたので、同点1位に終わった。


ふむ。なかなか楽しいゲームだった。一回くらいは「上海される」体験もしてみたいので、次は玉仏寺ではなく、別の施設を確保する戦略でやってみたいな(え、やるの!?)。


★評価:博多の女(ひと)