Triumph & Tragedy

GMTがP500プロジェクトに挙げていたゲーム。ドラフト版のルールが公開されていたので、ざっと読んでみた。もう一度最初から読むのは大変そうなので、ざっとまとめて。

  • 1935年から1945年にかけての欧州情勢をテーマにしたウォー(中心の)ゲーム。
  • 基本は3人プレイ。西欧諸国(The West)、ソビエト、枢軸(The Axis)を、それぞれ担当する。
  • 2人で遊ぶなら、西欧諸国とソビエトは1人が担当する。
  • キャンペーンの開始時は、交戦状態にない。「Rival」と定義される。
  • いろんなことで国のステータスは変化する。
  • 勝利条件は3つ。経済勝利、軍事的勝利、原爆の開発。
  • フルマップ1枚+ユニット多数+カードいろいろ。
  • マップはエリア制で、欧州全域と周辺地域をカバーする。
  • ユニットは木製ブロックで、空軍部隊/水上艦隊/空母艦隊/歩兵部隊/装甲・機甲・戦車部隊の6種。
  • あとは各種マーカー類。
  • カードは2種類。外交/行動順決定に使う「Diplomacy」と、技術開発/生産力増強につかう「Investment」。
  • 1年は、新年フェイズ→春→夏→秋。ソ連邦にいるユニットのみ、冬がある(損耗も含める)。
  • 新年フェイズは、生産して、外交して終わり。
  • 生産は、どのユニットを1cv上げるのも等価。新規生産だと2倍、なんてこともない。
  • カードも生産力を使って手に入れる。
  • 外交は、カードを使って中小国に対して影響度マーカーを置くことで行う。
  • 主要国との外交関係は3段階。友好国になったり、衛星国になったり、同盟したり。
  • 技術開発をすると、特定ユニットの戦闘力が上がったり、原爆の開発が行えたりする。
  • 最初に技術開発をするのは大変だけど、誰かが開発したら追随はわりと簡単にできる。
  • それぞれの季節は、移動→戦闘の順に解決。
  • ユニットの兵科ごとに移動力とか戦闘力が違う。
  • ユニットの戦闘力は、Columbia Gamesの『Pacific Victory』みたいな感じ。A2/N2/G0/S1、とか。
  • 陸上部隊も、海上部隊のサポートなしで海のエリアを移動できる。
  • 中小国に侵攻すると「中立侵犯」、主要国と戦い始めると「宣戦布告」状態に。
  • 宣戦布告をするたびに、自陣営の生産力の算出方式が変わる。
  • どことも事を構えずに平和なまま1年が終わると、勝利ポイントがランダムにもらえる。

……というところ。
ルールを読んだ感じでは、とってもシンプル。カードによる「味付け」の要素も少ないし、他のルールも簡潔にまとまってる。いわゆる陰謀ルールも(ぱっと読んだ範囲では)ない。“第二次欧州大戦の全貌を、政略・戦略面から追体験する”というよりは、What ifの方に重きが置かれているように見える。今後、どういう形でルールが変わっていくのか、興味深い。
人気は高くないようなので、ホントに出るかどうかは不明。出たら、たぶん買う。3人で遊ぶと、面白いんじゃないかな。