平日夜間戦闘会

旅団長と。久しぶりにGMT Gamesの『Bomber Command』を遊ぶ。

■Bomber Command/6回目/2人/引き分け/130分■


このゲームには、ふたつのシナリオが入っている。昨年の5月に遊んだ時は、そのうちBerlinシナリオだけを遊んでいた。今日はもう一つのDownfallシナリオを遊ぶのが目標だ。とはいえ、いきなり多くの爆撃機編隊を扱うDownfallシナリオは厳しい。まずBerlinシナリオで肩慣らし。迎撃側のドイツ軍を担当して挑む。
……なんというか、1年前の悪夢が蘇る。悪天候、しかも濃霧(Fog)。離陸もままならず、着陸で多数の機体を失い、ボロボロだ。状況はイギリス軍も同様で、天候不順によって爆撃は効果をあげられず、2VPのみの獲得に終わった。ドイツ軍の喪失航空機数が多かったものの、18VPでギリギリの引き分け。ふぃー。

■Bomber Command/7回目/2人/途中終了/115分■


いよいよ本番のDownfallシナリオ。Berlinシナリオと、いくつかルールの違いがある。使うカードも違うし、両軍の戦力も違ってくる。いちばん違うのは、爆撃を行うイギリス軍の戦力が2倍近くに増えていることだ。メインの爆撃機編隊が2つ、モスキート編隊が5つ、囮編隊が1つ、の合計8つ。ゲームを始める前に、すべての編隊についてプロットシートに記入しておかなくちゃいけない。これが、予想以上に時間のかかる作業だった。ルールを確認しつつ、各編隊が同時に同じヘクスに存在しないように気をつけるのが精一杯。ドイツ軍の戦力がどこにいるのか、高射砲の配置状況はどうか、なんて、気にする余裕なし、だ。しかも、ゲームに先立ってランダムに選んだ爆撃目標(のうちの1つ)は、Berlin。敵の集中する中に殴り込んでいかなくちゃいけない。こりゃ厳しいよね。小一時間ほどかけて、プロットを完成。旅団長をお待たせしてしまった。
ゲームスタート。今度は天気は上々。爆撃の高める効果を持つ「Master Bomber」のカードを2枚持って、“目標上空にたどり着ければ”かなりの戦果を期待できそう。あとはモスキート編隊も含めた陽動用の戦力に、どこまで引っかかってくれるか、だな。
1ターン目から囮編隊を、2ターン目にモスキート編隊×4を、それぞれ出発させる。一度に5編隊も出しているため、編隊の現在位置を示す「Track」マーカーが足りなくなった。こういうときは、別のゲームからコンポーネントを流用する(今回はポーカーチップ)。



5ターン目、いよいよメインの爆撃機編隊が進発。探知ロールを失敗しやすくするカードを出したが回避され、こちらの全戦力の現在位置がドイツ軍にばれてしまう。ただ、その前のターンからカードによって上空にいたドイツ軍航空編隊をいくつか強制帰還させていたので、コチラの損害は少なく終えられるかもしれない。
7ターン目に、主力爆撃編隊のうち片方が目標地点(Stuttgart)上空に到達し、爆撃を実行した。この都市の規模は「B」。大きな都市なので、爆撃の効果を期待できそうだ。手札にある2枚の「Master Bomber」を握りしめる。
……残念ながら、今日はここまでで時間切れ。プロットに時間をかけすぎてしまったのが原因だ。いいところまで行ったんだけどなー。惜しかったなー。まぁ、今日のところはこの辺で勘弁してやろう、なんてね。


久しぶりに遊んだけど、『Bomber Command』はやっぱり面白い。見かけ上のルール総量は多いけど、1回通して遊んでみれば(数ターン回してみるだけでOK)だいたいのことはつかめる。1回のゲームは最長でも16ターン(注)だから、2時間程度で終わりまで遊べる。ランダムな要素(カードとか、爆撃目標とか、天候とか)も多いから、展開が固定されないところもいい。何回も遊んでいくうちに、どんどん慣れて面白くなっていくだろう。また、遊びたいな。


注)ルールには明記されていない。マップ上のターントラックは「16」の欄までしかなく、“夜間”は最長でも16ターンしかないので、16ターンで終わり、でいいと思う。


★評価:馴染みのお寿司屋さんで頼む「おまかせ握り」