平日3人ゲーム会(展開とか評価とか)

■Angola/初プレイ/3人/途中終了/292分(開始から第7ターン修了まで)■

ゲーム開始に先立って、各陣営が支配している都市をランダムに決める。UNITAは東部と中央部に2ヶ所ずつ、あとは補充拠点でもある南部に1ヶ所。最後に引いた北部の拠点は孤立している。一味さんのFNLAは北部を拠点にするので、その地点は捨てて東部と南部に集中することにした。


第1ターンの“Operation Pack”は4枚。UNITAは使用を強制されるブランクカードが本来は2枚ある。このカードを出した時は、どのユニットも何もできない。なるほど、兵力はそこそこ持ってるけど、行動の自由度は小さいのね。今日は3人ゲームだったのでブランクカードが1枚少なく、救われた。通常だと、4手番のうち2手番は何もできないことになるから。
とはいえ、最初にできることはあまりない。ゲームが進んでから編成を自由にしたい、なんて余計なことを考えたために、初期配置ではAとBのColumnしか編成していなかったからだ。仕方ないので「5th Column」を出して予備部隊を集結させ、あとはA/Bをそれぞれ1回ずつ行動して終了。お、意外にサクサク進むぞ。
1ターン目の増援は、3をビッド。このゲームでは「必ずもらえる増援」「負けてるともらえる増援」「ビッドによってもらえる増援」の3種類がある。ビッドは自由にできるけど、あんまり多くすると勝利条件が厳しくなる(=相手を利する)。ここは3をビッド。増援カードを3枚受け取り、記載されているユニットを受け取った。でも、大したものはこない。トホホ。


第2ターンから、マップ上のあちこちで戦闘が始まった。共産陣営は、増援によって手に入れた航空機を有効活用して攻めていく。一味さんのFNLAは共産側の拠点を叩くべく北上し、兵力にものを言わせて大きな戦果を上げる。一方でその分だけ中央が薄くなり、共産側の増大を許してしまう。UNITAは、といえば、初期の拠点を守りつつ中央に対する包囲網を作っていく。
第3ターンまではそんな感じで状況が推移。最初はバラバラな拠点で孤独な戦いをしていた各スタックが、徐々に戦線を形成し始める。北部ではFNLAが優位に立つも、西部の沿岸地域はほとんどが共産側の手に落ちた。共産側が“内線の利”を有効に活用しつつ、勝利条件でも優位に立つ。


第4〜第5ターンは、各地で激しい戦いが連続して発生した。豊富な増援により“俺の空”状態を作り出した共産側が優勢な状態を保つ。FNLA/UNITAもAAミサイルは持つけれど、こっちは使い捨て。撃墜さえされなければ何度も出撃できる航空機には敵わない。
こうなってくると、“Operation Pack”のカウンティングが重要になる。相手がどのColumnの行動を残しているかで将来の進行方向を見定め、航空支援やAAミサイルなどの重武装を効果的に投入する地点を見いださなくてはならないからだ。ターン開始前のプロットにかかる時間は少し長くなり、戦闘の解決回数も多くなって、1ターンあたりの時間は長くなっていく。


第5ターン(第6ターンだったかも:記録してない)、北部で孤立していた共産側の拠点がFNLAの手に落ち、いよいよ戦線がはっきりしてきた。背後の不安がなくなったFNLAは一気に南下し、共産側の拠点を奪っていく。複数都市で起こる激しい攻防、多数の戦力のぶつかりあい。いやー、どんどん面白くなってきたぞ。
ただ、状況は共産側が圧倒的に有利。第7ターンの開始時点で4ポイントの差が付いており、毎ターン1ポイントずつ詰めていっても勝てない(引き分けになる)。こうなると逃げ切りを狙う共産側は重要拠点を守りつつ手薄なところを攻めていけばよくなる。航空機をため込んでいたので、増援もあんまり必要ない。追いかけるFNLA/UNITAは、多少の無理は覚悟の上で攻めていかなければならず、そのためにはより多くの兵力や武装が必要だが増援を多く要請はできない。難しいねぇ。



「さぁ、クライマックスだ」と思った第7ターン終了時、私の都合により時間切れでゲーム終了。この後にドラマチックな展開が待っていそうだっただけに、かなーり残念だった。ごめんなさい。




感想。
遊んでいる時の感覚は『Successors』に近いように思った。初期の支配地域がランダムに決まることが、そう感じる理由なのだろう。最初は混沌としている状況が、徐々に整理されていき、終盤につながっていく、という一種の“ドラマ”を、うまく表現しているように感じられた。
陣営ごとの特徴を表す仕組みも、うまく機能しているように感じた。増援の受け取り方、利用できるColumnの総数とカード構成など、ほんの少しの違いだけど、うまく機能している。『Andean Abyss』みたいに、全部の陣営でできることが違う、というほど極端でないところが、初めて遊ぶ時にはわかりやすかった。
ルールには不明瞭な点もあるけど、コレは面白くて、楽しい。OGN、でいいんじゃないかな。ただ、このゲームの本線は4人プレイにあると思うし、最終ターンまで(orサドンデスまで)遊んでないから、OGNと言い切るのは不適切かと。近日中にもう一度、あ、いや、何度か遊んでみたい。


★暫定評価:お寿司屋さんで作ってもらったイカの塩辛