【039】街コロ(Machi Koro)


・作者:菅沼 正夫(Masao Suganuma)
・対応人数:2〜4人
・実プレイ時間:15〜40分(展開/拡張の有無で変動)
・プレイ回数:11回

■自分の街に施設を作り、発展させていく■

『街コロ』は、街の発展をテーマにしたカードゲームだ。カードに描いてある施設を自分の場(=街)に作り、その効果を使ってお金を得る。そして、さらに施設を追加して、街を発展していく。あらかじめ決まっている大型施設を4つ、最初に建てた人の勝ちだ。

■多彩な施設で街を彩っていく■

ゲームで使うのは、施設カードとサイコロ、そしてお金を示すコインの3種類。カードには施設の建設費と効果、数字が描いてある。種類はとても多く、いろいろなパターンで街作りができる。
ゲームは手番制で進める。自分の番になったら、まずサイコロを振る。そして、出た目と同じ数字が描いてある施設が街にあれば、その効果を使えるようになる。多くの施設は「お金をもらう」「他の施設の効果を高める」「他人の邪魔をする」などの効果を持っていて、その他にも「サイコロを操作する(振る個数を変える)」などの特殊効果を持つ施設もある。手番の最後に、手持ちのお金を使って新しい施設を購入して配置。次の人に順番を回す。
これをずっと繰り返し、誰かが4つの大型施設(駅、ショッピングモール、電波塔、遊園地)を自分の街に建てたら、ゲーム終了。建てた人が勝ちになる。

■向かない人には、向かないけれど■

街コロは、自分の街を広げていく“箱庭作り”と、どの施設をどう組み合わせて使っていくかの“計画作り”を楽しめるゲームだ。同じ狙いで作られたゲームは多数あるが、ほとんどのものが複雑なルールを持つ。街コロは、双方の面白さを、とてもわかりやすく遊びやすい形で表現しているところが魅力だ。初めて遊ぶ人でも「難しすぎて、わからない」ということはないだろうし、ゲームに慣れた人でも「考えどころがなくて、つまらない」とは思わないだろう。その“適度さ”がこのゲームの魅力と言える。
もちろん、いわゆる“ヘビーゲーマー”“ガチゲーマー”“上級者”を自称しちゃうような人には向かない。また、他プレイヤーとの相互干渉もあまり大きくないゲームなので、“インタラクション”を強く求める人にも向かない。そういう人がいるのでなければ、幅広いメンバーで遊べる好ゲームだ。