puppiさん宅ゲーム会

集会後、途中でいくつか用事を済ませながらpuppiさん宅へ移動。今日は自宅ゲーム会にお誘いを受けている。今日のメンバーは、主催のpuppiさんとAozoraさん、PHYさん、カエルさん、つん坊さん。メンバー構成から言って、60-90分タイトルが回るかと思いきや、最初に出てきたのが

  • 蒸気の時代・拡張マップ・ロンドン(Age of Steam_Expansion Map-London):16回目/5人

http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=2521

 ロンドン周辺を舞台にしたマップ。広大な面積を持つマップで、初見ではとても短時間で終わるとは思えない。City/Townの数は多く、いずれも近接しているため、早めにUrbanやEngineerを獲得することが重要そうだ。
 追加ルールは強烈。まず、タイル置きの上限枚数が5枚に増えた。ただし、「組合費」という概念の存在が、無配慮な線路敷設を戒める。線路の敷設時に、通常のコストに加えて組合費の支払いが必要になるためだ。この組合費、たとえば3枚タイルの敷設時には6ポンドの追加支払いが必要。平地に線路を引いたとしても2*3+6の12ポンドが経費としてかかる。これは苦しい。
 もう一つの注目ルールは「Instant Production」。商品キューブを運ぶと、始点or終点のいずれかの都市に、新たなキューブを自動的に配置する。キューブ引きやダイスによる産出のランダム性が減り、スマートなものとなった。
 プレイヤーが選べる特殊能力にも、いくつかの変更が加わった。まず、Engineerの能力は、支払う組合費の低減になった。敷設できるタイル数は変更なしだ。さらにInstant Productionがあることから、特殊能力としてのProductionは消えている。

 ゲーム開始の第1ターン。序盤の資金力が豊富でないと生き残れないと考えて、いきなり5株追加発行。これによって25ポンドを手に入れる。競りではトップを取り、さらにFirst Buildを確保。こうすることで、ゲーム中を通じて焦点になりそうなロンドン中心部を一気に押さえる作戦だ。
 ところが、最初の10+追加の25と、手持ちの35ポンドの資金があっても、押さえたい拠点がすべて押さえきれないことが判明。組合費の計算違いだった。線路5本で29ポンド(@_@)。これは無理。結局、一部の拠点は接続せず、中途半端な押さえ方になってしまう。
 同じターン、puppiさん、PHYさん、Aozoraさんも相次いでロンドン周辺に参入。カエル/つん坊さん組は、マップ東部に拠点を設け、「一組帝国」を作ろうとしている。

 第2ターンから第3ターンにかけては、Aozoraさんがやや優勢に進める展開。Engineerを効果的に選び、資金を残しながら線路を敷設する。ロンドン中心部から南部に延びる路線を作り上げ、収益も順調に上がっていた。これを追っているのがpuppiさんとPHYさん。puppiさんはロンドン中央部〜西部、PHYさんはロンドン中央部〜東部へ、それぞれ路線を延ばしていく。カエル/つん坊組は、東部だけでは厳しいと、PHYさんと競合するような形でロンドン中央部への路線も敷設した。

 第4ターンから、深く静かに潜行していたpuppiさんが動き出す。ロンドン中央部〜西部の拠点、さらに北西部までの路線を完成した。これによってpuppiさんは、5/6リンクで運べる資源キューブを複数「質ゴマ」として確保することに成功。勝利への礎を築いた。
 もちろん、ベテランのPHYさんもこの展開は予想しており、全力で独走にストップをかける。その合間を縫う形でAozoraさんが着実に収入を上げていき……さてどうなるか、という展開。

 そして最終の第6ターン。puppiさんとの先手争いに勝利し、いくつかの質ゴマを奪うことができたものの、完全に勢いを奪うことはできずに終了した。最終の得点計算では、2位のPHYさんに対してわずか3点ほどの差でpuppiさんが勝利。puppiさんの大局観と、PHYさんの怒濤の追い上げが印象に残った。3位はAozoraさん。初プレイとは思えない打ち筋は、先日のストーンRさんに共通する。かわぼげのメンバー、恐るべし(^^;;

 マップ初見時の印象とは裏腹に、開始から終了までは150分ほど。確かに、短時間で終わるマップだったことに感心した。このマップを作成したメーカー(ベジエゲームス)は、他にもいくつかの拡張マップを作成・販売している。他のマップも遊んでみたい。
  • ホットドッグ(Hot Dog):初プレイ/5人

http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=358

 蒸気の時代で頭を酷使したので、簡単なカードゲームでも、という話になった。Aozoraさんが出して下さったのが、このタイトルだ。
 メカニクスとしては、プレイヤー相互のバッティングと、その読み合い。3つ用意してあるテーブルに付いたお客さんを相手に、手札として持っているホットドッグを販売する。他のプレイヤーと売ろうとするテーブルがかちあったら、「より値段の安い」ホットドッグから順に売れていく。puppiさん宅で以前遊ばせて頂いて大変面白かった『エネルギーポーカー』とよく似ている。

 ルール説明のあと、ゲームの開始。私は、とにかく手札を消化する作戦を採ってみた。他プレイヤーの動向は一切気にせず、徹底的なダンピングで手元のホットドッグを減らしていく。一度でもホットドッグが売れると代金が手に入り、さらにダンピングが可能になる。そのため、一度も「売れない」という悲哀を味わうことなく、すべての手札を使い切った。

 誰か一人が手札を使い切ると、ゲームは終了になる。終了トリガーを引いたのは私だったが、ダンピングしての販売ばかりしていたので、手元のキャッシュは10ドル。14ドル持っているPHYさんが勝利した。出降りの綾がありそうなので、機会があればまた遊ばせてもらって、いろいろな作戦を試してみたい。
  • 新版電力会社 拡張マップ-ベネルクス三国(PowerGrid Expansion Map Benelux):2回目/5人

http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=2519

 このマップは二回目になる。ゲームに先立つルール確認で、前回遊んだときのルールが誤りであることが判明した。将来のマーケットにあるエコ発電所は無条件で競りの対象になるわけではなく、「その発電所の価値(No.)が、将来のマーケットの中で一番低い」ときのみ競り対象になる。というわけで、ごめんなさい>前回一緒に遊んで下さった、しむしゅさん、ふうさん、娯楽堂さん。

 なぜかこのゲームを遊ぶときは、みんなに徹底的なマークを受ける。もう10数連敗してるのに。。。動きにくさを感じつつ、初手は8の発電所(石炭3->2都市)を購入した。次のターンでは、21(ハイブリッド2->4都市))。さらに32(石油3->6都市)と手に入れて、序盤から圧倒的な発電量を確保する。ただ、発電所と資源の購入に資金を使い果たしてしまっているため、都市数が伸びない。

 順調に都市を伸ばすのはAozoraさん。発電量と都市数のバランスが取れているPHYさん、早い段階で37(エコ->4都市)を手に入れたカエル/つん坊さん、発電量が苦しいpuppiさんと続く。私の位置は、常に最下位だ。

 そうこうするうちにステップ2に入り、20の発電所(石炭3->5都市)を得て15の発電量を確保した。あとは都市を伸ばしていけば勝てる……はず。ところが、都市を建設するためのお金が足らない。序盤にしゃがみすぎたため、手元に資金は残らず、1ターンに3都市増やすのが精一杯。あれよあれよという間に差は開き、最終的には16都市を建て、発電量も足りていたカエル/つん坊さんが勝利した。これで、カエル/つん坊さんに電力会社で負けたのは……数え切れない。

 というわけで皆さん。新版電力会社を遊ぶときは、私よりもカエル/つん坊さんをマークしましょう。あ、taroさんが一緒の時はお二人を。カエル/つん坊さん、taroさんがいるときに、このゲームで勝てる気がしねぇ(^^;;

http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=2408

 電力会社が終わったところで、ゲーム会自体はお開き。ちょっと遊び足りなかったので、puppiさんとAozoraさんに無理を言って最後にイスファハンを遊んでもらうことにした。ここで痛恨の一撃。うろ覚えのルール説明をしたので、途中でリセットする羽目になった。お二人にお願いして、正式ルールでもう一度。

 前回と違って3人プレイだったので、プレイヤー同士の絡みは薄い感じがした。しかし、ゲームのコアの部分の面白さは変わらなかった。選びたい選択肢の多さ、それでも選べないジレンマを楽しめた。ゲーム自体はAozoraさんとpuppiさんが僅差の1、2位。圧倒的な差をつけられての最下位だったが、今回も面白く遊ぶことができた。なかなかタイミングが合いにくいタイトル(私の中では)なのだが、もっといろいろなところで遊んでみたい。

  • 終了後の感想

 今回も楽しく遊ぶことができた。メンバーに恵まれていると、どのタイトルでも楽しい。しかも、今日は「蒸気の時代」と「新版電力会社」。まさに「盆と正月、結婚式とクレイジーキャッツが一緒に来たような」ゲーム会だった。また呼んで下さい>puppiさん。