平日ゲーム会

地中海での消耗戦

taroさん宅で、『大西洋戦争(Victory at Sea)』を対戦。とても濃密で甘美な4時間を過ごせた。

序盤(さえるダイス目、冴えない戦略)
初プレイの私は、連合軍を持つことにさせてもらった。相手の出方を見てから勝負所を決める枢軸軍より、物量で押す連合軍の方がやりやすい、という判断からだ。序盤はあまり深く考えず、地中海でイタリア軍との決戦を志向する。あえて提督を派遣せず、イタリア艦隊を引きずり出して損害を与え、この方面の枢軸軍の足を止める方針だ。他にはバレンツ海を重視。ドイツ海軍を誘い出し、少しでも戦力を削っておきたい。……序盤はダイス目が冴えたせいもあり、比較的順調に進む。第3ターンには就航したばかりのビスマルクも撃沈(!)し、さらに通称破壊戦を行うポケット戦艦も二隻沈める。ただ、戦力を集中運用しているため海域支配はままならず、常に枢軸軍がPOCではリード。先が思いやられる。
中盤(傾く戦況、大西洋の攻防)
中盤から、taroさんのダイス目が冴え始めた。地中海でのぶつかり合いは、連合軍側の損害が多くなって不利に。損害が海域守備の分岐点を超えつつある。ドイツ海軍は艦隊決戦を避けて、通称破壊とウルフパックによる海域の中立化をはかる。ジワジワとPOCを追加され、とうとう+7POCまで追い込まれる場面も。コンボイの入港で一段落つくも、かなり厳しい状況だ。
終盤(ダイスの神様は、絶対いる)
フランスを降伏させ、ムルマンスクにコンボイを入港し、イタリアを降伏に追い込む。POCも、何とか互角に近いところまで挽回した。そして最終ターン。ドイツ海軍は乾坤一擲の海戦をしかけてくる。各地で激戦を繰り広げ、勝敗の行方は地中海での海戦に。こちらは空母を含む二艦、枢軸軍は戦艦が1隻のみ。第一ラウンドは勝負がつかず、第二ラウンド。ここで、副砲撃(セカンダリーファイア)が当たらなければ引き分け、当たればtaroさんの勝利というところで出たダイス目が「5」。どんぴしゃり。くっそー。地中海を渡してしまったことで、最終的なスコアは枢軸軍+1POC。ホントに悔しい敗戦だった。
終了後の感想
ルールは覚えやすく、使用するユニット数は少ない。マップだってA2程度の広さしかないし、海域は7つのみ。それなのに、これだけ面白い展開になるところがVaSの良さ。このゲームの面白さを教えてくれたtaroさんに感謝したい。これ、いーゲームだなぁ。近日中の再戦を熱望。興味のある方がいるようなら、ぜひ声をかけて下さい。来週には私の手元に届きますので。