Asia Engulfed(感想その5)

同じシリーズの『Europe Engulfed』も、以前遊んだことがある。PHYさんと二人で、あーでもない、こーでもないと言いながらルールを参照して何とか進めていた。丸一日やってみて、1年も進まなかったような覚えがある。
『Asia Engulfed』の方は、そういう苦労は少なかった。確かにドイツゲームなどと比べるとルール量は多いし、ユニットやマーカーを動かす作業の量は多い。けれども、事前に考えていたほど時間はかからず、4回の対戦でキャンペーンを終えられている。


両者の違いは恐らく、特別ルールの多寡だろう。『Europe Engulfed』の方は、主要国/中小国ごとの特別ルールが非常に多かった。主要国だけでもドイツ/イタリア/フランス/イギリス/ソビエト連邦アメリカの6か国。さらに枢軸側の中小国と連合側の中小国、そしてどちら寄りでもない中小国のそれぞれに、特別ルールがある。対する『Asia Engulfed』の方は、中小国のルールが非常に少ない。確かにオランダ(DEI)やフィリピンについての規定はあるけれど、いずれも連合軍側の中小国として参戦するため、「宣戦布告」などのルールがない。また、日本には同盟国はなく、余計なことを考えなくても良いようになっている。このあたりの違いが、『Europe Engulfed』よりもスムーズに進む理由になっていると思った。


もう一つ。Special Actionマーカーでできることの違いも挙げられそうだ。『Europe Engulfed』と比べると、『Asia Engulfed』の方がSpecial Actionの消費でできることが少ない。作戦を考える上での選択肢は小さくなっているものの、遊びやすさという点では『Asia Engulfed』の方が上に感じた。


……ということをつらつらと考えつつ、今夜もVASSALで検討中。