【006】スポットイット!(Spot It !)

・作者:Denis Blanchot、Guillaume Gille-Naves、Igor Polouchine
・対応人数:2〜8人
・ルール説明:2分
・実プレイ時間:3分(5人で)
・プレイ回数:22回
・メーカー:Asmodee(http://us.asmodee.com/ )ほか

■ルール説明は10秒で終わる■

 『Spot It !』は、2009年に登場したカードゲームだ。Asmodee以外にもBlue Orange Gamesなどの複数メーカーが販売している。ヨーロッパで販売されているものには『Double』というタイトルがついている。
 ゲームのルールは「同じモノを、他人より早く探し出す」こと。『Spot It!』は、55枚のカードのカードを使って遊ぶ。それぞれ複数のイラストや言葉(ART、など)が書いてあって、どの2枚を取り出しても、必ず1つ以上のイラストか言葉が一致するようになっている(スゲー!)。各自の手札と場札を見比べ、同じモノをいち早く探し出し、アクションする。これを繰り返し、山札がなくなったらゲームが終わりになって勝敗を決める。……ルールはこれだけ。説明は早ければ数十秒、遅くても3分もあれば終わってしまう。この敷居の低さは、『Spot It !』の大きな魅力だ。

■遊び方は5種類だけ?■

 『Spot It !』のルールには、上で述べた基本ルールを使った5つの遊び方が書いてある。どれも「自分のカードを増やす」か「相手にカードを押しつけるか」のいずれかだ。人によって得意と不得意があるようなので、5つ全部を一度に遊ぶのがオススメだ。なに、どうせ全部遊んでも20分はかからないので、だいじょうぶ。
 5つ以外にも、いろいろな遊び方ができそうだ。昨年、イベントがあったときに30人を超える参加者で遊んでみた。ルールにちょっと手を加えて遊んでみたところ、参加者からの評判は良かった(これ、欲しい! という声が多かったので)。さすがに1セット(55枚)のカードだけでは厳しかったが、複数セット揃えればもっと大人数でも遊ぶことはできそうだ。こんな風に、いろいろな遊び方ができそうなところも、このゲームの魅力と言える。

■対象年齢は意外に高いかも■

 ルールが簡単、遊ぶ時間は短い、手軽に盛り上がれる……たくさんの良い点を持つ『Spot It !』にも、欠点はある。対象年齢が意外に高そうなことだ。『Spot It !』では、カードのイラストが何を表しているかを言葉で発する必要がある。たとえば『雪の結晶』や『カギ』などだ。これができない年齢の子どもだと、厳しいだろう。まぁ、大人でもわからないイラストもあるんだけどね。
 また、イラスト扱いになっている一部の言葉は英語表記だ。英語が読めない年齢の子どもと遊ぶなら、『ART』を『緑の字』、『STOP』を『橙色の字』などと言い換えて遊ぶ工夫が必要だろう。