Star Trader習熟会・その2

いたるさんと、コーポレートシナリオで。
長い(全64ページ!)もある英文ルールをわざわざ読んでくれ、6時間やっても終わらないような長時間ゲームに付き合って下さる……それだけでありがたいっす。

■Star Trader/6回目/2人/協議終了/372分■


今日は、4年前にできなかった「コーポレートシナリオ」に挑戦する。
これまで遊んできた「自由配置シナリオ」では、各プレイヤーは1隻の宇宙船と300の現金を持ってゲームを始め、最終的に1000の現金を獲得することを目指す。コネクションレベルの割り当てを除けば、各プレイヤーの状況は同一だ。
コーポレートシナリオでは、各プレイヤーごとに異なる状況からゲームを始める。特定の恒星系に工場や倉庫を持っていたり、通常は購入できない非合法の宇宙船を持っていたり、など、違いはいろいろだ。また、各プレイヤーにはA、B、Cの勝利条件が提示されていて、そのうちの一つをゲーム開始前に選ぶ。他のプレイヤーには条件を秘匿したままゲームを進めていき、達成できたら勝利、ということになる。自由配置シナリオとは、ずいぶんと展開が異なるだろう。


今回は、いたるさんが「GATES-LEARJET」、私が「GAMMA LEPORIS CORPORATION(GAMLEPCO)」を担当してスタート。私はAの勝利条件を選んだ。最後に手持ち現金が2000HTになれば勝ち、というやつだ。セットアップをして、14時ちょうどにゲーム開始。


序盤は、GAMLEPCOが有利にゲームを進める。この会社、最初からGAMMA LEPORISの恒星系にALLOYSの工場+倉庫を持っていて、毎ターン4単位ものALLOYSが生産できる。これを最初に持っているPhoenix(船倉が大きい)で他の恒星系に運び、儲けていく。一度に10とか12単位の製品を売却できるため、マーケットポジションも順調に上昇。8ターン目にはビジネスのコネクションレベルが10になり、Reputationも最高値の40になった。
いたるさんのGATES-LEARJET社は苦戦を強いられる。非合法の製品を密輸しようとしても惑星地表への着陸に失敗したり、ハイパージャンプでの出目が悪かったり……だいぶ差が開いた、かな?


しかし中盤から、GATES-LEARJETの追い上げが始まった。『Star Trader』の2人ゲームでは、宇宙全体の需給が割と早い時期にバランスしてしまう。プレイヤーが少なく積極的な売買が行われないため、どの恒星系でも製品の価格に差がなくなってくるのだ。安定した商売はできるが、利幅は狭い。交易を中心にしていたGAMLEOCOは、“頑張って運んでも、儲けは1単位あたり1”なんて状況になる。
この状況を見て、GATES-LEARJETは“海賊行為”へ経営方針を転換。非合法パーツの電子戦ポッドなどを購入して宇宙船の武装を強化し始める。怖い。


終盤、第14ターン。イベントによって全恒星系でALLOYSの商品価格が大幅に下落した。どの恒星系でも、相場は5以下になる。ええと、これはマズイなぁ。
GAMLEPCOの勝利条件(C)は、「手持ち現金が1000あり、かつ、全恒星系でALLOYSの商品価格が5以下」だ。こちらの選んだ勝利条件がわからないので、いたるさんからは「そろそろヤバイ」ように見えたのかもしれない。勝利達成(違うんだけどね)を阻むため、Beta Hydriのシステムスペースに武装艦を駐留させ、迎撃態勢を整える。
第16ターン、旅客運搬の都合上、どうしてもBeta Hydriへ行かざるを得なかったFluteが迎撃される……頑張ったものの、Lt.Weapon×3+Battle Com.の威力には敵わず、Fluteはミサイルの藻屑になった。


「このまま続けても、あとは泥沼ですなぁ」
「ええ、どっちも交易では儲かりそうもないですしね」
「じゃ、ここで終わりにしますか」
「はーい」


20時12分、協議終了。6時間も遊んでたんだなぁ。