【018】イエローストーン(Yellowstone Park)


・作者:ウヴェ・ローゼンベルク(Uwe Rosenberg)
・対応人数:2〜5人
・実プレイ時間:15〜30分
・プレイ回数:23回

■はい。Wikipediaを見て書きました■

世界で最初の国立公園、アメリカ中西部にある『イエローストーン国立公園』における生態系をテーマにしたカードゲーム。同公園は人間による生態系の破壊と再生で、広く名前を知られている。1978年には世界遺産として登録され、毎年多くの人が訪問している。
ゲームは、この公園を抽象的に模したマップと、棲息する動物(の群れ)を描いたカードを用いて行う。プレイヤーの目標は、ゲーム終了時の失点を最小限に抑えること。このゲームには得点を獲得できるチャンスはほとんどなく、失点の機会は多い。他プレイヤーには失点させ、自分はそれを免れる、という駆け引きが中心だ。

■動物を地図に配置して群れを作る■

一定数のカードを手札として配ったら、ゲームスタート。一人ずつ順に手番を行って進めていく。手番では、手札からカード1枚か2枚出して格子状に区切ってあるマップ上の一箇所に置く。置き方には規則がある。まず「カード上の数字と一致する“行”に置く」こと。もう一つは「同色の動物と同じ“列”に置く」こと、だ。
生態系を扱ったゲームなので、もう一つ追加のルールがある。カードは、擬似的な「3×3」のグリッドに納めるように置かなければならない。最初マップ上には何のカードもないので好きに出せるが、以降は置いてあるカード/これから置くカードで“群れ”が作れるようにする必要があるわけだ。この規則を破ると、グリッドから外れているカードを失点として引き取らなければならない。
これの規則を守りながら手札を出し、減らしていく。誰かが手札をなくしたら、1回の攻防は終了。失点を記録し、次へ。この攻防を繰り返して、誰かが一定の値を超える失点をしたらゲーム終了だ。

■Uwe Rosenbergの最高傑作!?■

初めて遊ぶ時に分かりづらいのは「3×3の仮想グリッド」だろう。ルール説明を聞いただけでは、概念がスッと理解しづらい。いくつか例を出したり、数周の“お試し”で感覚をつかめるようにしておくと、以降のゲームはスムーズに進められる。
逆に言えば、それ以外はわかりやすいルールなのが魅力。それでいて、カードの出し方や失点の引き受け方の考えどころはあるし、公園内を動物たちが離合集散するような展開を体験できる。短時間でワイワイいいながら遊べる佳作、と言える。
個人的には、このゲームがデザイナーであるUwe Rosenbergの最高傑作だと思っている。ただ、賛同してくれる人は極めて少ない。あなたはどう判断するだろうか? 遊んで試してみて!