【026】クルクルケッコー(Loopin' Louie)


・作者:キャロル・ワイズレイ(Carol Wiseley)
・対応人数:2〜4人
・実プレイ時間:5〜10分(4人で)
・プレイ回数:44回

■電源系アナログゲーム

ボードゲーム/カードゲームは、しばしば「アナログゲーム」とか「非電源系ゲーム」などと呼ばれる。『クルクルケッコー』は、前者のカテゴリには入っても後者には入らないタイプのゲームだ。なぜなら、単一電池を1本使うから。クルクルケッコーは、電源系のアナログゲームなのだ。

■タイミング良く軌道を変える■

クルクルケッコーは、曲芸飛行をテーマにしたアクションゲーム。各プレイヤーの中心に“タワー”を置く。タワーの下にはモーターが仕込んであり、中心にあるシャフトを回すようになっている。シャフトにはアームが付いていて、その先に曲芸飛行をする飛行機が取り付けられている。スイッチを入れると飛行機が動く仕組みだ。言葉にすると面倒だが、写真を見てもらえれば一発で分かるだろう。
各プレイヤーの手元には、飛行機を操るための“レバー”と、勝敗を決める“チップ”の受け皿が用意してある。自分の前に動いてきた飛行機をレバーで叩くことで軌道を変え、他プレイヤーの目の前にあるチップにうまく当て、落としていく……というのがゲームの大まかな流れだ。ルールの説明は、とっても簡単。実際に動かしながら説明していけば、5分もかからないだろう。

■かなり高度なテクニックも使える■

他のアクションゲームと同様、クルクルケッコーは「燃える」ゲームだ。他プレイヤーからの攻撃に耐えつつ、飛行機が目の前に来たときにうまく叩くことに集中する。飛行機は、叩き方によって多彩な動きを見せる。インメルマンターン、は無理としても、旋回や急上昇/急降下など他プレイヤーの予想を裏切るような動きをつけることも可能だ。もちろん、最初のうちは単純な動きしかつけられない。けれども、ゲームを始めて10分も経てば、いろいろなコツがわかってくる。そうなってからが、このゲームの本番だ。1回終わった後に、「もう一回!」と言いたくなるような中毒性がある。
簡単で、わかりやすくて、楽しくて、クセになる。面白ゲーの見本だと思っているクルクルケッコーにも、弱点はある。ゲームの性質上、奇数人数で遊ぶのはあまり面白くない。2人、あるいは4人で遊ぶのが、プレイヤー間の不公平感がなくていい。遊ぶ時は偶数人数で! と決めておくのがよいだろう。