【034】クレイニアム:バンパリーナ(Cranium:Bumparena)


・作者:フォレスト−プルーザン・クリエイティブ(Forrest-Pruzan Creative)
・対応人数:2〜4人(3人はイマイチ)
・実プレイ時間:15分
・プレイ回数:18回

■箱裏の写真を見せれば、ルール説明は終わり!?■

コリントゲーム、スマートボール、もっというなら、あみだくじ。『Cranium:Bumparena』は、箱裏の写真がすべてを物語るボードゲームだ。傾いた盤上から落ちたボールが、途中にある障害物にぶつかって下に落ちる。落ちた先が自分の選んだゴールだったら得点が入る。何回かボールを落としてみて、一番多く得点を得た人が勝ち。
はい、説明終わり。もういいよね?

■「考えどころ」だって、用意されている■

ゴホン。もう少し続ける。
ゲームを始めるときには、ボードには何の障害物も置いていない。後から落とすことになるボールも、だ。この状態でプレイヤーは自分のゴールを選び、ゲームを開始する。
ゲームの展開を決めるのは、何枚も用意してあるカード。各カードには「追加できる障害物」や「ボールの追加」といった指示が書いてある。山札から順番にカードを引いていき、指示に従ってボード上に障害物やボールを追加していく。障害物にはいろいろな種類があるから、どれをどこに配置するかを決める面白さがある。“こだわりの”ゲーマーなら、カウンティング(公開されたカードの内容を記憶しておくこと)したっていい。
そして、「ボール発射」カードが出たら、お待ちかねのショータイム。セットしたボールを一斉に落とし、どこに到達するかを競う。
ボールの材質は、恐らくハードラバー。『スーパーボール』とほぼ同じ。だから、障害物をうまく配置したつもりでも、当たって跳ねて他プレイヤーのゴールへ、ということが頻繁に起こる。ワーワー、キャーキャー言いながら、ボールの軌跡を追うのは楽しい。

■“こだわりの”ゲーマーは、ぜひ追加ルールを作ってみて!■

説明書に書いてあるルールのままでも、Cranium:Bumparenaは十分に楽しい。「これじゃただの運ゲーだよ」という“こだわりの”ゲーマーなら、カードを数枚手札として持てるようにするなど、ルールをひねって遊ぶのもいいだろう。ゲームの仕組みが単純なだけに、ルールを変更したり追加できる良さがある、ともいえる。
まぁ、面倒くさいことは考えず、他のゲームを遊んでいる隙間にパッと出して遊ぶとか、最初に出して準備運動/最後に出して整理運動にする、なんていう遊び方で十分だと思うんだけどね。