脆いミルフィーユ(Festung Eurpa)

 旅団長との対戦。

 

Festung Europa(Compass Games):1~2回目/2人/連敗/180分、240分

 

 1943年からの西部戦線を舞台にしたウォーゲーム/シミュレーション。直接的には『Shifting Sands(MMP)』の、さらに辿ると『Stalin's War(GMT)』の系譜か。もっと遡れそうだけど、それは本題ではないので止めておく。まぁ、あれだ。カードを出し合ってイベントやユニットの移動・戦闘を行う。

 第一戦目は攻撃側の連合軍を担当。十分な兵力が整わない限り攻撃しない、なんてことをやっていたら、進行が全然間に合わなかった。最終ターンより前に『デーニッツ』を出されてサドンデス敗戦。この時点でイタリア戦線もフランス戦線もドイツ国内に1ユニットも侵入できていなかったので、最終ターンまで進んでもVP負けだったろう。

 

 担当陣営を入れ替えて第二戦目。今度は防御側。連合軍の時は戦線を押し上げるのに苦労したイタリア戦線は、わずか2ターンで崩壊した。1943年はやられっぱなし。

 

f:id:pmnj:20220415210232j:plain

あっさり抜かれるイタリアの山岳地帯

 風向きが変わったのは1944年に入ってから。オーバーロード作戦で上陸した連合軍は各所で攻勢をかけるのだが、戦闘解決のダイスロールがことごとくダメ。完全に無傷とはいえないものの、時間を稼ぐことには成功した。

 

f:id:pmnj:20220415210616j:plain

史実通りコタンタン半島に上陸した連合軍

 フランス戦線で小競り合いを続けている間に、イタリア方面の連合軍がドイツ国内に侵入してきた。両正面を十分な戦力(スタック)で守る余裕はない。1944年の最後にはパリを無血開城して戦力を抽出し、薄く広くばらまくミルフィーユのような戦線を構築してVP確保による逃げ切りをはかる。

 

f:id:pmnj:20220415210937j:plain

航空妨害でZOCが無効化されるので、装甲も後方予備ではなくばらまく

 迎えた1945年、とうとう連合軍のエンジンがかかりはじめた。連戦連勝で、あっという間にフランス戦線を破り、ドイツ国内に侵入する。インフラが崩壊したことで戦線の補強はできず(補充するとVPが減少するため)、VPへクスに到達させないよう薄い薄い戦線を維持するしかない。

 それでも何とか最終ターンへ。1VPでも残せれば枢軸の勝ちだ。Berlinは守り切れそうだが、途中で-1VPを食らっているので他の一か所を確保する必要がある。お互い6回の手番でどうなるか?

 

 最終ターン、最終手番。切ったカードは『U-Boat Offensive』。これで1VPはとれる。と思っていたが、肝心なVP都市への補給が切られてしまい、損耗により0VPに。。。敗戦だ。

 

 『Festung Europa』、面白い。最終ターンの最終手番までやって4時間というのは、『Stalin's War』よりもずっと短い。今日のように1日で連戦できるのは良いね。