ルナティックドーン 前途への道標(その2)

・基盤づくり その1(手形を集める)

 選択したばかりのキャラクターは、実に弱い。よくあるRPGと違い、モンスターと戦闘でもしようものなら、すぐに殺されてしまう。最初の数年は基盤づくりとして、地道に実力を高めていかねばならない。

 まず最初にすることは、簡単な依頼でお金と経験値を稼ぐこと。酒場で、近隣の都市や町に商品を運ぶ「宅配」、依頼された都市や町で商品を購入して届ける「買物」などの依頼を受ける。都市/町間の移動に旅費がかかるので儲けは微々たるものだが、塵も積もればなんとやら。ちょっとずつ、ほんとにちょっとずつ稼ぐ。目指すは30000GPだ。

 

交易の範囲を広げるには必須のアイテム

 なぜ30000GPか? それは出身国以外の3つの国にまで行動範囲を広げるため。自分の国以外の首都に入るには、10000GPで販売されている「手形」が必要になる。これを買っておけば、宅配や買物などで経路を選択するときの幅が広がるのだ。依頼をこなしつつ、稼いだお金を使って購入していった。

 

・基盤づくり その2(魔法のアイテムを購入する)

 次は、魔法が使えるアイテムの購入だ。この世界では、魔法は知力が足りていてMPを消費するだけでは使えない。触媒となるアイテムが必要だ。阿部礼二の場合、知力は30を超えていて、初歩の魔法なら使える。でも、アイテムがないと…というわけで、いくつかのアイテムを買っていった。

 まず最初は、戦闘時に敵からHPを吸収できる「闇夜の勾玉」。次に純粋にHPを回復できる「恩恵札」。最後に、雷撃で敵を攻撃する「ライトニングクリスタル」だ。

国ごとに販売しているアイテムの種類や効果は異なる

 回復系の魔法アイテムを優先するのには、理由がある。この世界では、一人のキャラクターが持てるアイテムの総数には限りがある。使い切りの回復系アイテムを多数持っていれば戦闘も安心だが、戦利品や「宅配」「買物」の依頼品を持ちきれなくなる恐れもある。回復系の魔法アイテムは何度でも使えるので、所持アイテム欄の圧縮ができることになるわけだ。知力が十分に足りているなら、持っていて損はない。

 

・基盤づくり その3(訓練する)

 依頼を達成すると、キャラクターの経験値が上昇する。この世界では、総合的な経験値というものはなく、「体力」「知力」「敏捷」「魅力」に対応する経験値が割り当てられている。たとえば「宅配」の場合、四つの経験値が少しもらえ、中でも「敏捷」の経験値が少し多めにもらえる、といった具合だ。

 ためた経験値は、対応するステータスを伸ばすのに使える。都市/町にある「訓練所」でGPを支払い、2週間の時間を費やすことで、ステータスの数値が加算されるのだ。必要なGPは、現在のステータス値によって異なる。低いものは安く、高いものは高価な訓練費となる。

スタートから1年後のステータス。あんまり変わってない

・基盤づくり その4(アイテムを整える)

 1年目の最後に、いくつかアイテムを購入した。まず最初は「ランプリング」。装備しているとダンジョン内で自動的に明かりがつく。「トーチ」「松明」などの消費アイテムを購入しなくてもよくなり、所持アイテム欄の圧縮がはかれる。

 次は武器と防具。頭用防具の「黒頭巾」と左手用防具の「手盾」。マップ移動時に起きる遭遇戦闘での生存率を高める狙いだ。

 

 ここまでで、1年目は終了。思ったよりも(ゲーム内の)時間経過は早く、なかなか“華々しい冒険”は始まらない。ま、こんなもんだろうね。

 次の1年での目標は二つ。一つは家を建築して拠点を設けること。もう一つが、仲間を一人以上見つけること。さて、どうなることやら。