千葉会に参加

すごく久しぶりに、千葉会に参加してきた。当初はyagiさんと『Labyrinth』の対戦→bqsfgameさん、提督さんと『When Lions Sailed』の対戦、という予定だったが、直前に別の用事が入ってしまい、後者のみ。失礼しました。

■When Lions Sailed/初プレイ/3人/勝利/240分■

bqsfgameさんの日記を拝見して以来、ずっと気になっていたゲーム。念願叶っての初プレイ。
当日の経緯は、こちらもbqsfgameさんの日記に詳しいのでお譲りするとして、ここでは感想など。ゲーム自体を所有していないし、3人プレイ1回だけの拙い経験なので、ホントかどうかは確信が持てないけれど。


■世界の敵はイギリスではない

複数の人で競い合う「マルチプレイヤーズ・ゲーム」、しかも軍事的要素が多いゲームでは、ある時点で最大の戦力を持つプレイヤーを“世界の敵”と呼ぶことが多いように感じている。その例に倣えば、When Lions Sailedにおける“世界の敵”は、間違いなくイギリスだ。最初から13もの軍艦を持ち、その内訳も強力だ。さらに後から追加で建造できる軍艦も10ある。総数ではオランダ(22)も対抗できるように見えるが、高い砲撃力を持つ一級艦+二級艦の数はイギリスの方が上。ゲーム中、ダントツの軍事力を持っていると言える。
また、初期状態のチット(特殊効果を付与するもの)も、イギリスが一番多く所有する。チットの中には戦闘を有利に行えるようにするものが複数あるので、引き方にも拠るがイギリスがこの点でも優位と言える。
この“世界の敵”をいかに抑えるかが、ゲームのカギ……と考えると、オランダ+スペイン連合vs.イギリス、という図式が成り立つ。先日の対戦でも、場の雰囲気はそうなっていた。


でも、ホントにイギリスが“世界の敵”なのかな? というのが、一回ゲームを遊んでみての率直な感想。逆に、このゲームではイギリスが一番“弱い”、あるいは“立ち回りが辛い”んじゃないかな。


このゲームで勝つには、勝利得点を多く稼ぐことが必要だ。最大の勝利得点は、自分が単独で支配しているトレジャーフリート港で手に入る10点(掠奪されてても5点入る)。それ以外の勝利得点は、高くても2点。ということは、トレジャーフリート港をどれだけ抑えているかが、勝敗を決めることになる。
初期状態でトレジャーフリート港を数多く抑えているのは、オランダとスペインの二ヶ国。どちらも2箇所を持っている。そして、ゲーム中でトレジャーフリート港を追加で支配しやすいのも、この二ヶ国。トレジャーフリート港が数多く存在するアジアに拠点を持たないイギリスは、かなり厳しい。他の国が先手を取って支配したトレジャーフリート港を、後から軍事的行動で占領していかなくてはならないからだ。
しかも、軍事的な行動で占領すると“目立つ”ので、ますます“世界の敵”と誤解される可能性が高くなり、他プレイヤーの協力・協働を促しかねない。動かなければ勝利得点で他プレイヤーの先行を許し、動けば四面楚歌になる……イギリスは、とても辛い立場に置かれているように感じた。


■本当の強者はオランダか

『When Lions Sailed』では、プレイヤーが担当する国ごとに固有のサドンデス勝利条件が設定されている(スペインを除く)。3人で遊ぶ場合、この条件を一番達成しやすいのはオランダだ。最初から本国の港であるアムステルダムを単独支配していることに加え、5ヶ所のトレジャーフリート港を支配下におけばいい。前述したとおり、初期状態でオランダは2ヶ所のトレジャーフリート港を支配下に置いている(RecifeとJava)。また、拠点を置いているアジア方面には他にも多くのトレジャーフリート港がある。「“世界の敵”はイギリスである」という雰囲気の醸成に成功していれば、スペインと交渉してトレジャーフリート港を分割支配することはたやすいだろう。


と考えると、初期状態〜序盤にかけて、本当の強者はオランダではないか、という感じが強い。静かに静かに立ち回っていれば、サドンデス勝利条件を満たすのも容易そうに見えるし、トレジャーフリート港を3〜4つ抑えてしまえば最終勝利判定も有利に持ち込めそうだ。このオランダを、どう止めるか、誰が止めるか。そこがこのゲームの流れを決めそうな感じがしている。


……というわけで、簡単に感想をまとめてみた。序盤に強いのはオランダ、という共通認識があると、また違った展開になるような感じがしている。フランスが入った4人戦だと、別ゲームになりそうだし。いずれにしても、また機会があれば遊んでみたいなぁ。。。