【011】アウグストゥス(Augstus/Rise of Augstus)


・作者:パオロ・モーリ(Paolo Mori)
・対応人数:2〜6人
・実プレイ時間:17〜35分(いずれも3人での記録)
・プレイ回数:6回(すべて3人プレイ)

■あらゆる要素に目を配り、ローマの覇権を競う!?■

アウグストゥス』は、帝政ローマ時代を舞台にしたカードゲームだ。プレイヤーはローマを支える有力者の一人になり、その中で最も高い影響力を持つことを目指す。勝利のためには、属州の支配、他の有力な人物の取り込み、産物交易路の独占、レギオン(軍団)の増強、といったさまざまな手法を駆使しなければならない。もちろん、各種の資源を集めることも重要だし、チャリオット(戦車)や攻城兵器(投石機など)といった軍事面の拡充や、自陣営を鼓舞する軍団旗や宝剣なども集める必要がある。
……ここまで読んで、「うわ、複雑そうなゲームだな」と思った人、いるよね? ごめんなさい。その予想はハズレです。『アウグストゥス』、思っているよりずっとシンプルなゲームです。

■「勝利条件」のカードしか入ってない!?■

箱を開けると、色とりどりのカードが多数入っている。ゲーム中に使うのは、このカードといくつかのタイルだけだ。各カードは、他のゲームなどでもお馴染みの「勝利条件」を示すもの。歴史的な背景を示す「グラフィックと名称」、そのカードの「達成条件(集めるべき資源など)」、条件を達成したとき手に入る「勝利得点」と「特殊効果」、という4つが描いてある。プレイヤーはゲーム中、このカードを複数枚(通常は3枚)持ち、描いてある条件を達成して勝利点を獲得する。1枚達成できたら次へ、と次々に新しいカードを手に入れては条件を達成していくことを繰り返し、ゲーム終了時に勝利得点を得ているプレイヤーが勝ちだ。
条件達成の判定に使うのが、何種類もあるタイルだ。よく混ぜて袋に入れた後、1枚ずつ引いていく。このタイルに描いてある絵と合致した「資源」を、全プレイヤーが手に入れる。
タイルを引いては資源を手に入れ、条件が達成できたら勝利点/特殊効果を得て、次のカードを入手。これを繰り返して誰かが7枚のカードの条件を達成したら終了になる。

■戦略性と引き運のバランスを短時間で楽しめる■

アウグストゥスの面白さは、戦略性と引き運のバランスが取れていることだ。最後に勝つためには、どのカードから進めるかという“組み立て”をしっかりする必要がある。もちろん、思ったようにタイルが引かれて条件を達成できるわけではない。次はどんなタイルが袋から出るか、を待つときのドキドキ感はたまらない。また、出たタイルによって最初に立てた作戦を変更する柔軟性も求められるので、そこでどうすればいいか考えるのも面白い。
こうした楽しさを、とても短い時間で味わえるのが、アウグストゥスの魅力だと言える。ボードゲームをあまり遊んだことがない人にもルールは説明しやすいし、1ゲームは30分以内に終わるから繰り返し遊んでいろいろな展開を楽しめる。あっさりだけど、考えどころがある、そんなゲームを探している人にはオススメだ。