【014】ニムト!(6nimmt!)


・作者:ウォルフガング・クラマー(Wolfgang Kramer)
・対応人数:2〜10人
・実プレイ時間:10分
・プレイ回数:記録なし(30回以上?)

■10人でも遊べる貴重なカードゲーム■

『ニムト!』は、初心者向けとして紹介されることが多いカードゲームだ。日本でも長いこと人気のゲームで、輸入版だけでなく国内版も販売されている。
対応人数が2〜10人までと広く、少人数でじっくり遊ぶことも、多人数でワイワイ遊ぶこともできるところが特徴。いろいろな遊び方に対応できるので、持っておくと重宝するかもしれない。

■書いてある数字の順に並べていく■

パッケージには、「1」〜「104」までの数字を書いたカードが1枚ずつ入っている。カードをよく混ぜ、1人10枚ずつ配り、残ったカードから4枚を場札として置いたらゲームスタートだ。
ゲームは、各プレイヤーが自分の手札から1枚を選び、全員で一斉に公開することを10回繰り返す。カードを公開するたびに、ルールに従って場札の横に並べていく。ある列の「6枚目」になるカードを出したプレイヤーは、その列にあるカードをすべて引き取る。このカードはゲーム終了時に失点になる。空いた場所には新しくカードを置いて次のカードを並べ……ということを10回繰り返した後で、もっとも失点の少ない人が勝ちだ。

■自分に合った遊び方を選ぶ必要アリ■

前述したように、このゲームは2〜10人までのどの人数でも遊べる。私が特に面白いと思うのは、使うカードを限定した少人数でのプレイだ。たとえば「1」〜「34」までを使った3人戦。お互いの持っているカードがだいたいわかり、次に何を出すか、という読み合い、当たったときの嬉しさ/外れたときのガッカリが味わえる。
一方で、多人数で遊んだ時にはあまり面白くない(楽しいけど)ゲームだと評価している。特段の根拠もなくカードを出し、それがルールによって“わけのわからないうちに”並べられ、失点するかどうかが決まる、というのでは何かを考える面白さがない、と思っているからだ。また、ゲームの“初心者”のウケもあまりよくない(経験上)。手番という概念がないので、何をするか、いつするか、ということが分かりづらいらしい。遊び方の幅は広いので、場にあった遊び方を見つけられればいいのだが、うっかり合わないところで出すと大失敗する。そんな難しさも秘めたゲームだと思っている。